ゲッターロボ-The beginning- 008(第2章) ― 2008年03月26日 08時39分46秒
***
男は、己の不安から逃れたい一心で、泣きながら女の名を呼び続ける。
女は、例えそのひとときでも自分が男の安らぎになれればと、男の行為に身を任せる。
——そんな切なくも悲しい情事。
二人は乱れた衣服を整えると、部屋の壁にもたれ寄り添っていた。
「……すまなかった」
天井を見上げ竜崎がつぶやく。
「いえ、いいんです……」
仄かな羞恥を隠すように、美奈子が襟元を正す。
「うっ……」
何処かを怪我しているのか、痛みに竜崎が顔をしかめる。
引きつるように筋肉から浮き出た血管が、何とも痛々しい。
「大丈夫ですか?」
心配する美奈子を気を使うように、竜崎は言葉を続けた。
「ああ、何でも無い……
よくこの部屋が解ったな。迷わなかったか?」
「和子さんに案内していただきましたから」
「和子さんに?」
「ええ。始め、大学院の方に伺ったんですよ。
そうしたら和子さんにこちらを案内していただけて……
早乙女さんやリッキーさんにも会いました。
うふふ。皆さん楽しくて、良い人ですね」
美奈子は昼間の早乙女たちの騒動を思い出し、笑ってしまう。
「そうか、早乙女とも会ったのか……」
「ええ、お手紙に書いてあった通りの方でした。
達也さん、素敵なお友達が出来て良かったですね」
美奈子は微笑みながら小首を傾げ、竜崎の顔を見る。
が、竜崎の顔は沈んだままだ。
「ああ。あいつらは、俺にはもったい無いくらい、いいヤツらなんだ……」
そう言うと、竜崎は黙り込んでしまった。
しばしの沈黙。
「達也さん……よろしければ、あなたに何があったのか教えていただけないでしょうか?
私でも力になれる事があるのなら、いくらでも——」
思い切って、今までの疑問を直接ぶつけようとした美奈子の言葉に、竜崎が言葉を被せた。
「早乙女には、さっき俺も会ったよ……」
竜崎は早乙女と会った状況には触れず、言葉を続ける。
「お前が訪ねて来てると言われたんで、戻って来たんだ……」
天井を見上げていた竜崎の目が、美奈子に向いた。
意を決したように、竜崎が美奈子に語り始める。
「信じられないかも知れないが、聞いてくれるか?」
美奈子はコクリと、うなずいた。
「ひと月前のあの日、俺と早乙女は未知のエネルギーを発見するための実験をしていた。
あれが全ての始まりだったんだ——」
未知のエネルギーの光を浴びた竜崎は、その時からおかしくなってしまった自分を自覚していた。
身体が軋み、夜は毎晩のようにうなされ、記憶が飛んでしまう事もあった。
そして、記憶が戻った朝には、決まって自分の両手が誰の物とも解らない血で、真っ赤に染まっているのである。
自分がいったい何をしているのか解らない恐怖。
そんな恐怖にさいなまれながらも、その赤い血を見る度に、竜崎の中で言い知れぬ破壊衝動が生まれ始めていた。
数日も経たない内に、夢遊病者のように竜崎は街を徘徊するようになった。
そして、己が内に生まれた破壊衝動に身を任せるように、人とは言わず物とは言わず、身の回りにあるその全てを、壊し始めた。
ヤクザ者に声を掛けられその事務所に居着くようになる頃には、身体の軋みは激痛へと変わって行き、その痛みが全身を駆け抜ける度に、自分の身体が大きく、強く膨れて行くのを自覚し、竜崎は驚愕する。
そして、自分の身体が大きくなればなる程に、意識は混濁し、破壊衝動は増して行くのだ。
竜崎は自分を抑制出来なくなっていた。
しかし同時に、わずかに残った自意識では、自分の中にある別の自分の存在を感じ始めてもいた。
それは、一般に言う所の心の闇などという別人格を指すような心理的な代物では無く、確実に、物理的な違い持つ何かであった。
何故かは解らないが、竜崎にはそう確信出来たのだ。
が、時を置かずに混濁してしまう意識の中では、それが何であるのかを突き止める術も無く、竜崎は内なる破壊衝動が命じるままに、全ての物を壊し続けてしまっていたのである。
「だから、俺の傍には居ない方がいい……
いつお前を傷つけてしまうかも解らないんだ
俺は、もう俺では無くなってしまっているのかも知れない……」
竜崎は悲しそうな目で、美奈子を見た。
「達也さん……」
美奈子は何と言葉を返していいか解らなかった。
想像にも及ばぬ事が、竜崎の身に起きていたのだ。
疑う訳では無いが、それが本当だとして、自分にいったい何が出来るというのだろう。
何ひとつとして、してあげられる事が無い。
悲しそうに見つめる竜崎の瞳に、返してあげられる言葉が見つからない。
力になれれば——などと軽々しく口にした自分を美奈子は心から恥じた。
本当に、私には何もしてあげられないのだろうか?
その時、ふと、美奈子の頭に早乙女の顔が浮かんだ。
……そうだ。あの人なら相談に乗ってもらえるかも知れない。
同じ学者の卵である早乙女なら、竜崎の悩みに答えてもらえるのではないか?
美奈子の心に一筋の光明が見えた気がした。
竜崎にそれを伝えようと、口を開いた。——その時!
「ギギギ……そりゃぁ、そうダろう。
ダってお前ハ、人間なんカじゃ無いんダからなあ!!」
バキバキバキッ!!
木材の砕ける破壊音と共に、天井を突き破り、数人の影が突如として竜崎と美奈子の前に落ちて来た!!
「うわぁぁ!」
「きゃぁぁ!」
突然目の前に現れた人影に驚き、悲鳴を上げる竜崎と美奈子。
しかしそれは、見知らぬ人影が天井から落ちて来たからなのでは無い。
その人影の姿を見たからだった!
「な、何だキサマら!!」
竜崎が叫び声を上げる。
そいつらの姿は、まるで異形の物だったのだ!!
人影とは言ったものの、その姿は人では無かった。
シルエットこそ人に似ているが、その尾てい部からは長い尻尾が垂れ下がり、背中には蝙蝠のような羽が生えている。
緑色をした皮膚は厚く硬く、人間の物とは到底思えない。
そしてその顔はヘビのようにもワニのようにも見え、細く長い舌を、人間が舌なめずりをするかのように、チョロチョロと出しては引っ込めているのである!
「は、ハ虫類……!?」
美奈子は驚きのあまり、無意識にそう口走った。
そう。それら異形の姿は、あたかもハ虫類である恐竜が、人間のように進化した姿を模しているかの如く見て取れたのだ!!
「ギギ……オレ達ハ随分とラッキーだナ」
「ギ…まったくダ、宇宙(そら)から落ちて来たゲッター鉱石の追跡を命令されてキてみれば、ギギ……とんだ掘り出し物を見付けたゼ」
「技術庁のヤツラ、大慌てダろうぜ、ギギ……
失態の証拠が、こんなトコに居やがった」
「ああ、ヤツラは偉そうにオレ達を顎で使いやがルからな。ギギ、いい気味だゼ」
異形の者達は、竜崎の問いにも答えず、思い思いに勝手に喋り出した。
発せられるその声は、人間の声帯とは構造が違うように思える程、ノイズ混じりで聞き取り辛い。
あまりの常軌を逸した出来事に、竜崎も美奈子も、足がすくんで動けなくなる。
そんな二人を舐るように見回すと、異形の者の一体が竜崎に近寄り、その細く尖った爪先で竜崎の頬を縦に撫でた。
ガチガチと振るえる竜崎の頬に線が入り、うっすらと血が滲み出す。
「ギギ……生体トレーサーが壊れて今までは逃げおうセて居られたかも知れないが、残念ダったな。
実験体D・123Z649号!
お前の自由は、これデお終いダ」
キキキと耳障りな音を立て、笑う異形の者達。
しかし竜崎には、異形の者達がいったい何を言っているのか解らなかった。
To be continued.
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男は、己の不安から逃れたい一心で、泣きながら女の名を呼び続ける。
女は、例えそのひとときでも自分が男の安らぎになれればと、男の行為に身を任せる。
——そんな切なくも悲しい情事。
二人は乱れた衣服を整えると、部屋の壁にもたれ寄り添っていた。
「……すまなかった」
天井を見上げ竜崎がつぶやく。
「いえ、いいんです……」
仄かな羞恥を隠すように、美奈子が襟元を正す。
「うっ……」
何処かを怪我しているのか、痛みに竜崎が顔をしかめる。
引きつるように筋肉から浮き出た血管が、何とも痛々しい。
「大丈夫ですか?」
心配する美奈子を気を使うように、竜崎は言葉を続けた。
「ああ、何でも無い……
よくこの部屋が解ったな。迷わなかったか?」
「和子さんに案内していただきましたから」
「和子さんに?」
「ええ。始め、大学院の方に伺ったんですよ。
そうしたら和子さんにこちらを案内していただけて……
早乙女さんやリッキーさんにも会いました。
うふふ。皆さん楽しくて、良い人ですね」
美奈子は昼間の早乙女たちの騒動を思い出し、笑ってしまう。
「そうか、早乙女とも会ったのか……」
「ええ、お手紙に書いてあった通りの方でした。
達也さん、素敵なお友達が出来て良かったですね」
美奈子は微笑みながら小首を傾げ、竜崎の顔を見る。
が、竜崎の顔は沈んだままだ。
「ああ。あいつらは、俺にはもったい無いくらい、いいヤツらなんだ……」
そう言うと、竜崎は黙り込んでしまった。
しばしの沈黙。
「達也さん……よろしければ、あなたに何があったのか教えていただけないでしょうか?
私でも力になれる事があるのなら、いくらでも——」
思い切って、今までの疑問を直接ぶつけようとした美奈子の言葉に、竜崎が言葉を被せた。
「早乙女には、さっき俺も会ったよ……」
竜崎は早乙女と会った状況には触れず、言葉を続ける。
「お前が訪ねて来てると言われたんで、戻って来たんだ……」
天井を見上げていた竜崎の目が、美奈子に向いた。
意を決したように、竜崎が美奈子に語り始める。
「信じられないかも知れないが、聞いてくれるか?」
美奈子はコクリと、うなずいた。
「ひと月前のあの日、俺と早乙女は未知のエネルギーを発見するための実験をしていた。
あれが全ての始まりだったんだ——」
未知のエネルギーの光を浴びた竜崎は、その時からおかしくなってしまった自分を自覚していた。
身体が軋み、夜は毎晩のようにうなされ、記憶が飛んでしまう事もあった。
そして、記憶が戻った朝には、決まって自分の両手が誰の物とも解らない血で、真っ赤に染まっているのである。
自分がいったい何をしているのか解らない恐怖。
そんな恐怖にさいなまれながらも、その赤い血を見る度に、竜崎の中で言い知れぬ破壊衝動が生まれ始めていた。
数日も経たない内に、夢遊病者のように竜崎は街を徘徊するようになった。
そして、己が内に生まれた破壊衝動に身を任せるように、人とは言わず物とは言わず、身の回りにあるその全てを、壊し始めた。
ヤクザ者に声を掛けられその事務所に居着くようになる頃には、身体の軋みは激痛へと変わって行き、その痛みが全身を駆け抜ける度に、自分の身体が大きく、強く膨れて行くのを自覚し、竜崎は驚愕する。
そして、自分の身体が大きくなればなる程に、意識は混濁し、破壊衝動は増して行くのだ。
竜崎は自分を抑制出来なくなっていた。
しかし同時に、わずかに残った自意識では、自分の中にある別の自分の存在を感じ始めてもいた。
それは、一般に言う所の心の闇などという別人格を指すような心理的な代物では無く、確実に、物理的な違い持つ何かであった。
何故かは解らないが、竜崎にはそう確信出来たのだ。
が、時を置かずに混濁してしまう意識の中では、それが何であるのかを突き止める術も無く、竜崎は内なる破壊衝動が命じるままに、全ての物を壊し続けてしまっていたのである。
「だから、俺の傍には居ない方がいい……
いつお前を傷つけてしまうかも解らないんだ
俺は、もう俺では無くなってしまっているのかも知れない……」
竜崎は悲しそうな目で、美奈子を見た。
「達也さん……」
美奈子は何と言葉を返していいか解らなかった。
想像にも及ばぬ事が、竜崎の身に起きていたのだ。
疑う訳では無いが、それが本当だとして、自分にいったい何が出来るというのだろう。
何ひとつとして、してあげられる事が無い。
悲しそうに見つめる竜崎の瞳に、返してあげられる言葉が見つからない。
力になれれば——などと軽々しく口にした自分を美奈子は心から恥じた。
本当に、私には何もしてあげられないのだろうか?
その時、ふと、美奈子の頭に早乙女の顔が浮かんだ。
……そうだ。あの人なら相談に乗ってもらえるかも知れない。
同じ学者の卵である早乙女なら、竜崎の悩みに答えてもらえるのではないか?
美奈子の心に一筋の光明が見えた気がした。
竜崎にそれを伝えようと、口を開いた。——その時!
「ギギギ……そりゃぁ、そうダろう。
ダってお前ハ、人間なんカじゃ無いんダからなあ!!」
バキバキバキッ!!
木材の砕ける破壊音と共に、天井を突き破り、数人の影が突如として竜崎と美奈子の前に落ちて来た!!
「うわぁぁ!」
「きゃぁぁ!」
突然目の前に現れた人影に驚き、悲鳴を上げる竜崎と美奈子。
しかしそれは、見知らぬ人影が天井から落ちて来たからなのでは無い。
その人影の姿を見たからだった!
「な、何だキサマら!!」
竜崎が叫び声を上げる。
そいつらの姿は、まるで異形の物だったのだ!!
人影とは言ったものの、その姿は人では無かった。
シルエットこそ人に似ているが、その尾てい部からは長い尻尾が垂れ下がり、背中には蝙蝠のような羽が生えている。
緑色をした皮膚は厚く硬く、人間の物とは到底思えない。
そしてその顔はヘビのようにもワニのようにも見え、細く長い舌を、人間が舌なめずりをするかのように、チョロチョロと出しては引っ込めているのである!
「は、ハ虫類……!?」
美奈子は驚きのあまり、無意識にそう口走った。
そう。それら異形の姿は、あたかもハ虫類である恐竜が、人間のように進化した姿を模しているかの如く見て取れたのだ!!
「ギギ……オレ達ハ随分とラッキーだナ」
「ギ…まったくダ、宇宙(そら)から落ちて来たゲッター鉱石の追跡を命令されてキてみれば、ギギ……とんだ掘り出し物を見付けたゼ」
「技術庁のヤツラ、大慌てダろうぜ、ギギ……
失態の証拠が、こんなトコに居やがった」
「ああ、ヤツラは偉そうにオレ達を顎で使いやがルからな。ギギ、いい気味だゼ」
異形の者達は、竜崎の問いにも答えず、思い思いに勝手に喋り出した。
発せられるその声は、人間の声帯とは構造が違うように思える程、ノイズ混じりで聞き取り辛い。
あまりの常軌を逸した出来事に、竜崎も美奈子も、足がすくんで動けなくなる。
そんな二人を舐るように見回すと、異形の者の一体が竜崎に近寄り、その細く尖った爪先で竜崎の頬を縦に撫でた。
ガチガチと振るえる竜崎の頬に線が入り、うっすらと血が滲み出す。
「ギギ……生体トレーサーが壊れて今までは逃げおうセて居られたかも知れないが、残念ダったな。
実験体D・123Z649号!
お前の自由は、これデお終いダ」
キキキと耳障りな音を立て、笑う異形の者達。
しかし竜崎には、異形の者達がいったい何を言っているのか解らなかった。
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ゲッターロボ-The beginning-目次&登場人物紹介&用語解説 ― 2008年03月26日 13時52分14秒
ゲッターロボ-The beginning-
目次
●のーがき(前書き)
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871974
●本編
・Prologue
<001>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871976
・第1章 早乙女と竜崎と
<002>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/28/1875087
<003>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/29/1877003
<004>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/22/2806168
<005>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/23/2818624
<006>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/23/2820872
・第2章 異形の者
<007>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/26/2844774
<008>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/26/2844859
<009>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/19/3527236
<010>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/26/3543193
<011>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/26/3543202
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ゲッターロボ-The beginning-
登場人物紹介
●早乙女
本編の主人公。大学院生。(「早乙女博士」の若い頃)
ズングリムックリとした体型だが、スポーツ万能、頭脳明晰。
人は良いが、短気で乱暴なのが欠点。
後に「ゲッター線」と呼ばれる、無公害でクリーンな、宇宙から降り注ぐ無限のエネルギーを彼が発見する所から、この物語が始まる。
それが人類の進化を司っていたとは、当然この時点では知る由も無い。
ヤクザ一家を壊滅させた過去を持つ。
諸事情により、二本下駄を愛用している。
公式設定には名字しか無いため、下の名は不明。
(まさか「博士(ひろし)」じゃあるまいな?)
●竜崎達也
大学院生。早乙女とは大学時代からの親友。
背が高く、痩身。
早乙女に頼まれ、未知のエネルギー(後の「ゲッター線」)の抽出実験を手伝うが、事故により早乙女と共にその光を浴びてしまう。
その後行方不明になり、早乙女たちと再会した時には、見違えるような姿に変わり果てていた。
はたして、彼に秘められた謎とは?
●和子
大学生。早乙女の彼女。(後の「早乙女和子」。即ち早乙女夫人)
思慮深く、おとなしくて優しい性格なのだが、怒るとちょっと怖い。
騒動事に首を突っ込みたがる早乙女に、いつも心を痛めている。
早乙女にはもったいないくらいの美人。
公式設定には旧姓が無いので名字は不明。
●無双 力(むそう りつき)
大学生。和子の友人。
女性ながら、プロレスラーのように大柄な体躯と筋力を持つ。信じられない程の怪力無双。
明るい性格で、誰からにも慕われる。
和子を通して知り合った早乙女とは最早腐れ縁。
騒動事が三度のメシと同じくらいに好き。
ところで読み仮名の「りつき」は「りっき」の方が正しいような気がするが、どうだろうか?
昔のルビは、促音を全角文字に打ち替えちゃうからなぁ。(今でもそうだったりするけど)
●田宮美奈子
竜崎達也の幼なじみで、彼女。
田舎で竜崎と文通をして連絡を取っていたが、音信不通になり心配で早乙女を訪ねて来る。
長い真っ直ぐな黒髪が綺麗な大和撫子。
しかし、どこか幸薄そうに見えてしまうのは、気のせいなのだろうか?
●敷島教授
早乙女が通う大学院の教授。(「敷島博士」のそれなりに若い頃)
先の世界大戦では軍で兵器開発をしていたが、終戦と同時にお払い箱になり、大学院で教鞭を取るようになる。
顔の半分は実験中の事故で負った火傷の後があり、見る者に異様な雰囲気を振り撒いている。
彼の研究は少し異常で、学院内でも一番偏屈だと言われている
●チンピラその1:イボマラの竜作
<青空組>のチンピラヤクザ。
早乙女に二の字の下駄の跡を付けられる。
緊張すると舌を咬む癖がある。
●チンピラその2:七曲がり千吉
<青空組>のチンピラヤクザ。竜作の子分。
文中では「ヤセ」と表現される事が多い。
文中では描かれていないが、いつも着流しを身にまとい、仕込み刀を持ち歩いている。
●チンピラその3:子宮突きの水膜
<青空組>のチンピラヤクザ。竜作の子分。
文中では「デブ」と表現される事が多い。
文中では描かれる事は無いと思うが、丸いサングラスを掛けている。
●中畑:(中畑建吉)
<青空組>の中堅ヤクザ。
竜崎を使い、青空組の下克上を画策する。
その他、裏設定を考えるといくらでも出来てしまい、とても楽しそうなキャラなのだが、
多分、第1章<006>の、あの1シーンにしか出て来ない。
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ゲッターロボ-The beginning-
用語解説(設定はこの小説独自の解釈になります)
●「ゲッター線」
早乙女博士が発見した、宇宙から降り注ぐ未知の無限エネルギーである特殊な宇宙線。
TVアニメ版では『無公害でクリーンなエネルギー』(だったよね? あとでちゃんと調べますね)と言われ、
石川賢漫画版では『人類をサルからヒトへと進化させたエネルギー』と言われてる。
(TVアニメ版では、作中とりわけ進化に関しては触れられていない)
また、漫画版ではゲッター線を扱う上で防護服を着るシーンも見受けられるため(『真ゲッターロボ』辺り)、完全に無公害とは言い難いのかも知れない。
まぁ、酸素だって取りすぎると人体には有害だったりするので、そんな感じかも。(強引?)
この小説では、
「宇宙から降り注ぐ、無公害でクリーンな無限エネルギーである特殊な宇宙線。
人類の進化を司っているらしい」としている。
(場合によっては「宇宙線」という従来の定義には当てはまらないものかも?)
また、「ゲッター線」自体には意志があるようにも見受けられる。
●「ゲッターロボ」
早乙女博士が開発した、宇宙開発用万能ロボット(TVアニメ版)。
と、同時に対恐竜帝国用戦闘マシーン(にしか見えないのが石川漫画版)。
ゲッター線をエネルギーとする三体の飛行マシーンが変形合体し、完成する巨大ロボット。
その並び順の組み合わせで、
空中用の「ゲッター1」
地中用の「ゲッター2」
海中用の「ゲッター3」
のバリエーションがある。
が、この小説はまだゲッター線を発見する頃のお話であるため、残念ながら出ません。
(てか、この時代設定で出すの無理でしょ、さすがに。その代わり……(笑))
ゲッター1の顔は亀甲模様からヒントを得たデザインになっていて
六角形や八角形の多角形のパネルの配置で人の顔を形どっている。
なのでこの小説の「ゲッター線」の意志らしき物のビジュアル表現は、
ゲッター1の顔をイメージしたものになっている。
●「恐竜帝国」
人類よりも先に地上に栄えた先史文明の、先住民族である「ハチュウ人類」達が築き上げた一大帝国。
しかし突然宇宙から降り注いだ「ゲッター線」に身体が適応出来ず、滅亡する。
(人類はその「ゲッター線」を浴び、「ハチュウ人類」に取って変わるように、サルからヒトへと進化した)
科学力は現在の人類よりも進んでいたため、
生き残った者達は巨大生活シェルター(マシンランドウ)を作り、
地下のマグマ層へと避難して、悠久の時を過ごす。
地上への帰還と復権を夢見ながら。
●「ハチュウ人類」
恐竜達が人類のように進化をしていたらならば、こうであったであろう。というような姿を持つ。
文字通り<人型をしたハ虫類>。基本的に二足歩行をする。
早乙女博士が「恐竜帝国」や「ハチュウ人類」の正式な名称(正体)を初めて知るのは
石川漫画版の「ゲッターロボ」のストーリー序盤になるために、
この小説の文中で明確な説明が出来ないのが、少々歯痒い。
目次
●のーがき(前書き)
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871974
●本編
・Prologue
<001>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871976
・第1章 早乙女と竜崎と
<002>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/28/1875087
<003>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2007/10/29/1877003
<004>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/22/2806168
<005>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/23/2818624
<006>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/23/2820872
・第2章 異形の者
<007>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/26/2844774
<008>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/03/26/2844859
<009>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/19/3527236
<010>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/26/3543193
<011>
http://hiroz.asablo.jp/blog/2008/05/26/3543202
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ゲッターロボ-The beginning-
登場人物紹介
●早乙女
本編の主人公。大学院生。(「早乙女博士」の若い頃)
ズングリムックリとした体型だが、スポーツ万能、頭脳明晰。
人は良いが、短気で乱暴なのが欠点。
後に「ゲッター線」と呼ばれる、無公害でクリーンな、宇宙から降り注ぐ無限のエネルギーを彼が発見する所から、この物語が始まる。
それが人類の進化を司っていたとは、当然この時点では知る由も無い。
ヤクザ一家を壊滅させた過去を持つ。
諸事情により、二本下駄を愛用している。
公式設定には名字しか無いため、下の名は不明。
(まさか「博士(ひろし)」じゃあるまいな?)
●竜崎達也
大学院生。早乙女とは大学時代からの親友。
背が高く、痩身。
早乙女に頼まれ、未知のエネルギー(後の「ゲッター線」)の抽出実験を手伝うが、事故により早乙女と共にその光を浴びてしまう。
その後行方不明になり、早乙女たちと再会した時には、見違えるような姿に変わり果てていた。
はたして、彼に秘められた謎とは?
●和子
大学生。早乙女の彼女。(後の「早乙女和子」。即ち早乙女夫人)
思慮深く、おとなしくて優しい性格なのだが、怒るとちょっと怖い。
騒動事に首を突っ込みたがる早乙女に、いつも心を痛めている。
早乙女にはもったいないくらいの美人。
公式設定には旧姓が無いので名字は不明。
●無双 力(むそう りつき)
大学生。和子の友人。
女性ながら、プロレスラーのように大柄な体躯と筋力を持つ。信じられない程の怪力無双。
明るい性格で、誰からにも慕われる。
和子を通して知り合った早乙女とは最早腐れ縁。
騒動事が三度のメシと同じくらいに好き。
ところで読み仮名の「りつき」は「りっき」の方が正しいような気がするが、どうだろうか?
昔のルビは、促音を全角文字に打ち替えちゃうからなぁ。(今でもそうだったりするけど)
●田宮美奈子
竜崎達也の幼なじみで、彼女。
田舎で竜崎と文通をして連絡を取っていたが、音信不通になり心配で早乙女を訪ねて来る。
長い真っ直ぐな黒髪が綺麗な大和撫子。
しかし、どこか幸薄そうに見えてしまうのは、気のせいなのだろうか?
●敷島教授
早乙女が通う大学院の教授。(「敷島博士」のそれなりに若い頃)
先の世界大戦では軍で兵器開発をしていたが、終戦と同時にお払い箱になり、大学院で教鞭を取るようになる。
顔の半分は実験中の事故で負った火傷の後があり、見る者に異様な雰囲気を振り撒いている。
彼の研究は少し異常で、学院内でも一番偏屈だと言われている
●チンピラその1:イボマラの竜作
<青空組>のチンピラヤクザ。
早乙女に二の字の下駄の跡を付けられる。
緊張すると舌を咬む癖がある。
●チンピラその2:七曲がり千吉
<青空組>のチンピラヤクザ。竜作の子分。
文中では「ヤセ」と表現される事が多い。
文中では描かれていないが、いつも着流しを身にまとい、仕込み刀を持ち歩いている。
●チンピラその3:子宮突きの水膜
<青空組>のチンピラヤクザ。竜作の子分。
文中では「デブ」と表現される事が多い。
文中では描かれる事は無いと思うが、丸いサングラスを掛けている。
●中畑:(中畑建吉)
<青空組>の中堅ヤクザ。
竜崎を使い、青空組の下克上を画策する。
その他、裏設定を考えるといくらでも出来てしまい、とても楽しそうなキャラなのだが、
多分、第1章<006>の、あの1シーンにしか出て来ない。
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ゲッターロボ-The beginning-
用語解説(設定はこの小説独自の解釈になります)
●「ゲッター線」
早乙女博士が発見した、宇宙から降り注ぐ未知の無限エネルギーである特殊な宇宙線。
TVアニメ版では『無公害でクリーンなエネルギー』(だったよね? あとでちゃんと調べますね)と言われ、
石川賢漫画版では『人類をサルからヒトへと進化させたエネルギー』と言われてる。
(TVアニメ版では、作中とりわけ進化に関しては触れられていない)
また、漫画版ではゲッター線を扱う上で防護服を着るシーンも見受けられるため(『真ゲッターロボ』辺り)、完全に無公害とは言い難いのかも知れない。
まぁ、酸素だって取りすぎると人体には有害だったりするので、そんな感じかも。(強引?)
この小説では、
「宇宙から降り注ぐ、無公害でクリーンな無限エネルギーである特殊な宇宙線。
人類の進化を司っているらしい」としている。
(場合によっては「宇宙線」という従来の定義には当てはまらないものかも?)
また、「ゲッター線」自体には意志があるようにも見受けられる。
●「ゲッターロボ」
早乙女博士が開発した、宇宙開発用万能ロボット(TVアニメ版)。
と、同時に対恐竜帝国用戦闘マシーン(にしか見えないのが石川漫画版)。
ゲッター線をエネルギーとする三体の飛行マシーンが変形合体し、完成する巨大ロボット。
その並び順の組み合わせで、
空中用の「ゲッター1」
地中用の「ゲッター2」
海中用の「ゲッター3」
のバリエーションがある。
が、この小説はまだゲッター線を発見する頃のお話であるため、残念ながら出ません。
(てか、この時代設定で出すの無理でしょ、さすがに。その代わり……(笑))
ゲッター1の顔は亀甲模様からヒントを得たデザインになっていて
六角形や八角形の多角形のパネルの配置で人の顔を形どっている。
なのでこの小説の「ゲッター線」の意志らしき物のビジュアル表現は、
ゲッター1の顔をイメージしたものになっている。
●「恐竜帝国」
人類よりも先に地上に栄えた先史文明の、先住民族である「ハチュウ人類」達が築き上げた一大帝国。
しかし突然宇宙から降り注いだ「ゲッター線」に身体が適応出来ず、滅亡する。
(人類はその「ゲッター線」を浴び、「ハチュウ人類」に取って変わるように、サルからヒトへと進化した)
科学力は現在の人類よりも進んでいたため、
生き残った者達は巨大生活シェルター(マシンランドウ)を作り、
地下のマグマ層へと避難して、悠久の時を過ごす。
地上への帰還と復権を夢見ながら。
●「ハチュウ人類」
恐竜達が人類のように進化をしていたらならば、こうであったであろう。というような姿を持つ。
文字通り<人型をしたハ虫類>。基本的に二足歩行をする。
早乙女博士が「恐竜帝国」や「ハチュウ人類」の正式な名称(正体)を初めて知るのは
石川漫画版の「ゲッターロボ」のストーリー序盤になるために、
この小説の文中で明確な説明が出来ないのが、少々歯痒い。
ゲッターロボアンソロジー 〜進化の意志〜 ― 2008年03月31日 20時15分51秒
『ゲッターロボアンソロジー 〜進化の意志〜』を買った。
ダメ。この本つまんねー。
先ず、本屋で手に取ったら価格が税抜きで1300円。
高けー!
思わず萎えました。買うのヤメようかと思った。
ヤメとけばよかった(笑)。
この本読んで思ったのが、
「作品のテーマって、振りかざしたら作品としてもうダメですね」。
なんていうか、富野監督が『ガンダム』を何作も描き続ける上で
「ニュータイプ」という設定を使わなくなって行ったという方法論は、
作劇をする上で、なんと正解だったコトか。
という事がよく解りました。
もし『ガンダム』がニュータイプの呪縛に縛られたままだったなら、
このアンソロジー本みたいなコトになってたんですね。
やっぱ「<ニュータイプ>なんて子供がロボットを動かしても変じゃない。という理屈付けのタメの物」程度で留ておくのが正解なんですよ。
つまり、ゲッターで言えば「ゲッター線と進化の正体なんて、物語内でゲッターロボが存在するタメの理屈付け」程度にしとかなきゃダメ。ってコト。
ソレを設定程度に留めておいて、独自のエピソードを持ったドラマを描かなきゃダメだ。ってコトですね。
この本読んでソレが凄く良く解りました。
だって<〜進化の意志〜>なんて副題にしちゃったせいか、どの作品もゲッターエンペラーが出て来てインフレ状態。
うんざりですよ。
そんな方向性でストーリーをまとめようしても、スケールが広がり過ぎてまとまるワケねーじゃん。
大体が石川賢自体が正体をつかみきれなかった「ゲッター線」ですよ。
短篇で描き切れるワケねーっての。
という中途半端な作品ばかり。
ぶっちゃけ、掲載作品のほとんどが
「ゲッター線にの光に巻き込まれて、意識だけ時空を越えて〜」と、シナリオ演出がまったく同じ。
芸が無いにも程がある!
コレはもう作家さん達のせいだけで無く、編集者も同罪。
全てを「虚無」に向けてどーするよ。
そういう意味では永井豪の作品のみが唯一違う目線で描かれて事に、ほっとしました。
さすが御大です。
が、残念ながら、単純につまんなかったです。
石川氏が『ゲッター』という作品を盛り上げたり終わらしたりするタメに
「進化」という言葉(「ゲッターという物語のテーマである進化」)を振りかざして作劇する。
のなら当然かまわないのだが、
他の人間がソレやっちゃダメなんだな〜。
と、思いました。
てか、アレですよ。
結論は「石川賢以外は『ゲッター』描いちゃダメ!」ってコトですよ!!!
……あ、自滅(笑)。
(余談としては、今の桜多吾作や風忍のゲッターをアンソロ本で読みたいかな〜?
後は、「一般誌に描いてるような有名マンガ家だけど石川賢ファン」が描いた物とか。)
ダメ。この本つまんねー。
先ず、本屋で手に取ったら価格が税抜きで1300円。
高けー!
思わず萎えました。買うのヤメようかと思った。
ヤメとけばよかった(笑)。
この本読んで思ったのが、
「作品のテーマって、振りかざしたら作品としてもうダメですね」。
なんていうか、富野監督が『ガンダム』を何作も描き続ける上で
「ニュータイプ」という設定を使わなくなって行ったという方法論は、
作劇をする上で、なんと正解だったコトか。
という事がよく解りました。
もし『ガンダム』がニュータイプの呪縛に縛られたままだったなら、
このアンソロジー本みたいなコトになってたんですね。
やっぱ「<ニュータイプ>なんて子供がロボットを動かしても変じゃない。という理屈付けのタメの物」程度で留ておくのが正解なんですよ。
つまり、ゲッターで言えば「ゲッター線と進化の正体なんて、物語内でゲッターロボが存在するタメの理屈付け」程度にしとかなきゃダメ。ってコト。
ソレを設定程度に留めておいて、独自のエピソードを持ったドラマを描かなきゃダメだ。ってコトですね。
この本読んでソレが凄く良く解りました。
だって<〜進化の意志〜>なんて副題にしちゃったせいか、どの作品もゲッターエンペラーが出て来てインフレ状態。
うんざりですよ。
そんな方向性でストーリーをまとめようしても、スケールが広がり過ぎてまとまるワケねーじゃん。
大体が石川賢自体が正体をつかみきれなかった「ゲッター線」ですよ。
短篇で描き切れるワケねーっての。
という中途半端な作品ばかり。
ぶっちゃけ、掲載作品のほとんどが
「ゲッター線にの光に巻き込まれて、意識だけ時空を越えて〜」と、シナリオ演出がまったく同じ。
芸が無いにも程がある!
コレはもう作家さん達のせいだけで無く、編集者も同罪。
全てを「虚無」に向けてどーするよ。
そういう意味では永井豪の作品のみが唯一違う目線で描かれて事に、ほっとしました。
さすが御大です。
が、残念ながら、単純につまんなかったです。
石川氏が『ゲッター』という作品を盛り上げたり終わらしたりするタメに
「進化」という言葉(「ゲッターという物語のテーマである進化」)を振りかざして作劇する。
のなら当然かまわないのだが、
他の人間がソレやっちゃダメなんだな〜。
と、思いました。
てか、アレですよ。
結論は「石川賢以外は『ゲッター』描いちゃダメ!」ってコトですよ!!!
……あ、自滅(笑)。
(余談としては、今の桜多吾作や風忍のゲッターをアンソロ本で読みたいかな〜?
後は、「一般誌に描いてるような有名マンガ家だけど石川賢ファン」が描いた物とか。)
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