小説を書いてて思う事2008年03月24日 16時16分57秒

子供の頃、漫画家になりたかったワリには漫画が描けずにいつの日にか挫折してたワケですが(笑)。
何で挫折したかったって言うと、物語が書けなかったからなんですよ。
や、当時の自分なりに「このストーリーは面白い!」ってネタを思い付くからこそ、漫画家になりたいって思ってたんですケドね。
なのに何故? って思うでしょ?
ソレは普通の部分が書けなかったからなんですよ。
言わば起承転結で言えば「起」と「承」の部分。(「起」も冒頭シーンは書けるんだけど、それを終えた後、「承」に向かって行く部分とか)
ちゃんと説明するならば、まったく書けなかったのでは無く「面白く書けなかった」というコトなんですが。

多分、普通の人がお話を書きたいとか、曲作りたいとか、創作意欲が湧く瞬間って「転」の部分だったり「サビ」の部分を思い付くワケですよね。
だってソコが一番グッと来る部分なんだから。
むしろ閃いて当たり前というか、先ずソレが無いと創作する事自体が始まらないし。
だから、その着想の部分が一番魅力的であって当然なんですね。
そのネタ自体は面白くて当然なんですよ。
で、本当に面白い作品が書ける人と、そうで無く挫折してしまう人の差って何だろうと考えると、その閃いた着想以外の部分を面白く書けるのかどうか? に掛かって来るんだと思います。
つまりは日常の部分とか。(仮に普通の学園物書いてたとしても「転」の部分は特殊な出来事が起こるからこその「転」、という意味に対しての「日常」ね)
つまり「普通」の部分ですよ。
曲で言えば「Bメロ」辺り。

だって、閃いたネタの部分がその創作物の中で絶対一番面白いんですよ。
ソコ以外が面白くなっちゃったら、ソレこそ「転」では無くなっちゃいますよ。
他は書いてても、それよりはつまんなくて当り前じゃん。
と思って書いちゃうワケですね。
てか、私はそうでした。
というより、その普通でつまんないシーンを面白く書けるスキルと、面白く書こうする意識が無かったのです。
だからネーム(絵コンテ)を書き終わって、下描きを始め出すと
「今、自分が描こうとしているこの話って、ホントに面白いの?」と
自問自答が始まって、描けなくなっちゃってたのですよ。

という事を、最近ようやく理解出来ました。
『からくりサーカス』を読んだコトで。

「普通」の部分を面白く書くタメには何が必要なのか?
答えは、ちょっとしたコトにも「ドラマ」を盛り込む事。
それと、普通でつまんないシーンを何とか面白く書こうとする強い意志。
それがどういう事なのかが、ようやくこの年になって解った気がします。
(だから、私が小説書くとムダに長くなっちゃうんだよな〜。ってのが最近の反省点ですが(笑))
つまるトコ、いつも自分で言ってた「目線の高さ」なんですよね。
当時にの自分にはソレが無かった。
ソレに気付くまでに何十年も掛かってます。
どんだけ無能なんでしょうね、私(笑)。

で、何が言いたいのかと言うと、
ネット上に自分の書いた小説を晒してしまおう。
なんて暴挙に出れるのも、
ちっとはソコら辺が何とかなって来てるんではないかという
自負もあっての事だったりするワケですが、
まだ「普通のつまんないトコを、なんとかがんばって
面白くなるよう努力してる」第1章の時点でも、
カゼさんに御自分のサイトで紹介していただけるくらいに
喜んでもらえてるという事実が、
「少しは自分も書けるようになっているんだな」と
客観的に思え、とても嬉しいです。

という事は。
この文章の裏を読んでいただければお解りかと思いますが、現在書いている小説は、つまりこの先……(笑)

あー、早く第3章と第4章とエピローグが書きて〜!!
(第2章は、書くのにかなり努力を要しそうなので、むしろ書かずに飛ばしたい(笑))

あーあ、ひろzさんたらこんな文章書いてないで早く続きを書かないのかなぁ。
オレも早く続きを読みたいのに(笑)。←ヒトゴト。