「Zipper」休刊するのか。2017年12月06日 15時01分24秒

知らんかった。
「Zipper」休刊するのか。
https://www.fashionsnap.com/news/2017-11-21/zipper-24th/

「Zipper」は勤めていたデザイン事務所が誌面デザインを請け負っていたので、創刊時から参加していました。
極初期の目次フォーマット(「Zipper」のロゴが半分開いたジッパー模様の間から除いてるデザイン)は私が作ったんですよ。
(……あれ? フォーマットじゃなくてそのジッパー模様だけだったかな?作ったの)
とはいえ自分のメイン担当は「Fine」(と「マル勝(電撃)」)だったので「Zipper」はあまりタッチしてませんでした。少し手伝ったくらいかな。

そうか、休刊するのか。
雑誌が休刊して行くのは寂しいなぁ。

9.17『描く!』マンガ展 観に行った。2016年09月19日 07時12分21秒

9月17日(土)は『描く!』マンガ展観に行きました。
(ファン丸出しな文章なので敬称略にします。すみません)

早く行って早く帰ろうと午前中から移動したつもりが、なんだかんだと昼飯食べてからの入館になってしまい、中に入ったのが結局午後1時過ぎくらいからでしたが、4時半くらいまでガッツリ3時間、見入ってしまいました。
そんなにかかるなら逆に昼飯食ってから入ってよかった。
それくらい、見る価値、行く価値のある展覧会でしたよ。
入館料800円。映画に行くより安い!
しかも第1章(手塚・石ノ森系エリア)以外は全て写真撮影可。
私は調子に乗って100枚くらい撮ってしまいましたよ。
買ったばかりの携帯タブレット端末で。
(後で気付いたらバッテリーってこんなに簡単に減るのか!とビックリ。皆が補助バッテリー持ち歩く理由がわかりました)
でもテクが無いため暗い展示室内での撮影では、そのほとんどがピンボケでしたよ。とほほ(笑)。

個人的に第1章での一番の見どころは肉筆回覧誌『墨汁一滴』の(一部分のみの)複製見本!
石森キッズの自分としては石ノ森原画が多数あれば感想もまた違っただろうけど、とにもかくにも『墨汁一滴』の片鱗が見れただけでも感涙!!
ああ……これが伝説の……肉筆回覧誌……
ぶっちゃけ展示自体は目次とか自己紹介とかの数枚しかなくて、大したページは無かったのだけど(掲載漫画作品となると、その作家さんの了解得なければならないだろうし、もう了解取れない人も多数いる居るだろうし(泣))、その目次とかも手書きなわけで、一文字一文字レタリングするわけですよ。てか、してるんですよ。スゴイなぁ。
「手元に届いたら3日で次の人に回しましょう」というルールの明記文とかも直に読めたし、肉筆回覧誌のメンバーにほんの少しだけなれた気分が味わえました。
入場して歩いてたった10歩目なのにもうお腹いっぱいです!(笑)
手塚・石ノ森・水野・藤子・赤塚のエリアは展示数は少なかったけど、すげー古い価値のある原稿ばかりだったので(「U・マイア」の原稿とか)感想書き始めると3年かかっても書き終わらないので省略。……てか、省略しても既にこの行数。

第1章を過ぎると第2章。
まず、さいとう・たかをエリア。
とにかく上手い。
あんなに細かく描き込んでるのに、修正のホワイトがほとんど入ってないページとか、ザラ。
その分、立体表現としてのホワイトの入れ方がまた正確なこと。
竹宮恵子エリアは『風と木の詩』のひとつ見開きのクロッキー画と原稿と見本誌が同時に見れるように展示されてたのが、とても良かった。
「'原画(げんがダッシュ)」は理念はわかるし、重要で大事なこととだと思う。
ただ、『地球(テラ)へ』のポスターイラストは、原画が見たかったなぁ。
「'原画(げんがダッシュ)」とその「原画」を横に並べれば、その意味と意義、さらにはその限界も見て取れる比較になったのに(←ただ原画が見たかっただけの人)。
このマンガ展に来て良かったと思えたのは、陸奥A子エリア。
竹宮恵子もそうだけど、陸奥A子の原画展ってあっても見に行こうとまず思わないですから。
(好きとか嫌いとかでは無く、単なる興味の問題で。てか、ほとんど陸奥A子を通って来てないし、私)
あの当時の少女マンガのふわっとした描線(タッチ)を生で見れて良かったです。
あと、展示物の中に当時の陸奥A子が参加した同人誌があり、その中でばばよしあき氏はじめ作画グループの面々とお会いした感想(みなもと太郎や聖悠紀の)が描かれていて感慨深いものが。

諸星大二郎のコーナーになるとこっちも観覧の仕方に余裕が出て来たせいか、原画の描線だけでなく「ふきだし」の「写植」にも気になり出したり。
(「フォント」では無く「写真植字」のことね)
昔はこうやって、ペーパーセメント使って手貼りしてたんですよ。
(ふきだしの文字ばかりが1枚の印画紙にバーって打たれたものが、写植屋から届くので、それを必要な部分だけ切り取って原稿に貼り付けるのですよ)
「茸を採りに行く者~」のコマは、手元に来た写植の印画紙と誌面に貼り付けようとした文字組が違ったのか、かなりバラバラに切り離されていて、予想ですが改行の文字送りをしなおしています。
そのため「手を“挙”げて~」の行が直線上ではなく文字位置が左右にバラついてしまってますね。
当時の版下屋はそーゆーのが気になるんですよ(笑)。
や、私はデザインレイアウト…版下屋や製版屋に作成してしてもらう設計図を作る側…を専門にしてたので版下屋ではないのですが、一部(表紙とかは)版下作業もしてたので。
それに対し「そのかわり あんたの隣の~」のコマの「調査にきた」の文字はそこだけを切り取って下にずらしてるので、その行の文字の中心線がズレずにキレイです。
ただ、ふきだし内全体で見ると問題があって、本来ルビ入り行間は2分アキ、ルビ無し行間は4分アキの行間ルールで打たれていたものが、表記の統一からか元々は打たれていたであろう「東京」の「とうきょう」のルビを(切り取って)削除したことで、その行間ルールが壊れてしまっているんですよね。
なので「そのかわり あんたの隣の」と「家に やっぱり 東京から」の行間は本来4分アキに手ヅメしなきゃならないのです。
(この辺りは磯貝さんとツイッターで話題にしました)
指摘が細かすぎですかね?(笑)
印刷されると意外に気付かないのですが、こうして生で写植が貼られているのを見ると、写植の貼り方の上手い下手ってすごくわかって面白いですよ。
ちょっとワクワクします。
見方が偏り過ぎですか?(笑)



合間のケース展示に『ふぁんろーど』の創刊号(当時買った!)や『月刊OUT』(もちろん読んでた!)に混じって只野電次郎こと加藤礼次朗先生(ここだけ敬称アリかよ)が表紙を描く『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』が!
歴史の一員ですよ。流石は我が次郎兄さん!!

そして島本和彦のコーナー!
デビュー作からのファンなので『炎の転校生』の原画見れて眼福!!
ツイッターでは藤田和日郎のホワイト厚塗りに何だかんだ言ってたけど、自分も口の表情を丸々塗り潰して描き直してたりするじゃんよ(笑)。(←責めてません。褒めてます)
それとは別に『燃えよペン』の「アシ描き込んだ見開きに炎がホワイト吹きつけを失敗するネタ」ページのホワイトの厚さと言ったらそれはもうスゴイものが!!
これは生原稿で見ないと伝わらない!!
そしてリアルであそこまで失敗していても、印刷だと「意外とそんなもんかー」な刷り上がりになっちゃうんですよね。
原稿見て「ああっ! これは失敗してる!!」と本当に思えました。
さらには「あえて……寝るっ!!!」の生原も見れて超幸せ。
また、『アオイホノオ』の内容に合わせた焔くん(島本本人)の大学時代の作品展示もあり、いいのか?(笑)
個人的な見どころ的には『炎転』原稿のトレペ(トレーシンペーパー)のかけ方かな。
絵にかぶって白フチ付けたい写植はこうやって原稿にトレペをかけた上に写植を貼るんですが、トレペ、全面にかけなくていいんだー。とか思ったり……って、書きながら思い出したけど、部分トレペしてましたね。私も(笑)。
その代わり部分トレペは厚手のものを使ってヨレたりしないようにしてました。
この原稿のトレペは薄いロールトレペ使ってるみたいだけど、大丈夫だったみたいですね。

次が平野耕太のコーナー!!
ぶっちゃけ、このマンガ展の目当ては島本和彦と平野耕太で行きました。
が。マンガ展自体のコンセプトはさて置き。
単純に絵画展として観た時、圧倒されるくらいにその存在感が違ったのが、平野耕太。
いやー、スゴイです。
ほんと、平野耕太の生原稿観れてよかったー!!!
このコーナーだけでホントもう行った価値あります。
私は平野耕太の原稿、全部写真に撮ってしまいましたよ!!
(半分以上ピンボケでしたが(笑))
とにかく、印刷には出ない何かがソコにあります。
そして原稿が美麗。
説得力が違うので解説不要。とにかく観てください。
それが全て。
個人的に「あー、それすごくわかるんだよなー」ってトコが、この炎のね、先端の1本1本がね、ちゃんときれいに全てが尖っているんですよ。
でもこんな先端全てをキレイにとがらせようとしたらスゲー死ぬほど時間かかるんですよ。
普通手癖でシャッシャ描いちゃってもいいような部分なんですよ。
でもソコは尖ってないとダメなんですよ。
尖ってなきゃ死ぬんですよ。
誰がですか? オレがですか?
やっぱ東京デザイナー学院卒だわ(←関係ありません(笑)。ちなみに私も東デ卒。科は違うけど)。

ぼちぼち終盤に差し掛かって、あずまきよひこのコーナー。
お仕事で本当にうっすーい蜘蛛の糸未満の繋がりですが、超間接的にお世話になっておりますです。
ぜひもっともっと活躍していていただいて、おこぼれのお仕事がどうぞ私のところまで回って来ますように(笑)。
で、この人はほんとめちゃくちゃ上手いです。
めちゃくちゃ上手いのに右利きなのでしょう、やっぱり、向かって右向きは不得手のようで、裏に同位置に左向きで先に描いて、透かして表面に右向きを描いてます。
最近はデータ作画になられているようなので、裏描き側にペン入れまでしてました。
(それをスキャンして表面と合成するみたい)
丁度『漫勉』の池上遼一がPCで左右反転してるのを見て「あんなに上手い人も!?」みたいな衝撃を受けた人が居るようですが(私は録画したけどまだ観てない)まんまソレです!
いいんだぁーー。
裏に左向き描いて透かして右向きにしてもいいんだぁーーーー!!!

第2章のトリはPEACH-PIT。
この方ともお仕事で間接的にお世話になりました。
一度『DearS』の無料配布本のデザインのお仕事をさせていただいたことがあります。
の割には二人のユニット作家だと初めて知ってびっくり。
PEACH-PITはデジタル導入も早いようで、特にカラー原稿は出力物が多かったです。
その美麗なタッチには幻想的演出を得意とするデジタル作画が合い、相乗効果を生んでいました。

第3章はマンガのアナログツールやデジタルツールを展示してましたが、実際触れる液タブなんかは1台くらいしかなく、先に人が使ってると触れなかったので流して通過。
マンガの描きかた本の展示があって、
「なぜ少年サンデーの『まんがカレッジ』も石森章太郎の『マンガ研究会』も無いのか!」とツッコミ。

ちなみにここに写ってるデビルマンが表紙絵の『ワイド版 マンガのかきかた』は名書ですよ!

全体の感想としては、ホントにとても良い展覧会でした!
合間合間に田中圭一の解説が入るのが、観覧の句読点にもなって良かったです。
これは良い演出でした。
解説もわかりやすかった!

ただ、ひとつだけ。デジタル原画に関して。
「'原画(げんがダッシュ)」のところでも少し触れたけど「古い原稿をデジタルデータとして残す」は意義のあることなので、それは置いといて。
原画展を観に来て、生原稿には本当に凄く感動があるのだけど、出力されたデータから受ける感動って、薄いんですよね。
正直、もしデータ出力画だけの展覧会だったら、あまり観る意味はないかな。と思いました。
ただ、自分も仕事しててわかるけど最近のマンガってデジタル作画がむしろ主流になってるんですよね。
下書きからデジタルの人だと生原稿はまったく存在しないんですよ。
(私の仕事的には生原稿をスキャンしたものが来るとゴミ取りとかキリヌキとかでむしろ「チッ、めんどくせー」とか思ったり(笑))。
なので今後の話、現在デジタルデータで描かれてる作品の原画展って、どうなって行くんでしょうね?
個人的には、複製原画の購入にはお金を出せるかも知れないけど、複製原画の鑑賞にはお金を払えないと思うので、無料ギャラリーに出展して複製原画の売上げで成り立つようなシステムになるのでしょうか?
やはり原画展には生の肉厚(ペンタッチのインクの盛り上がりであったり、ホワイトの厚みであったり)が必要だと思うんですよね。
人は、その人の目に見える努力に感動すると思うので。
デジタルデータは印刷出力になってしまうので、どうしても印象が客観的になってしまうんですよ。
(そして頭をよぎったのが生原稿の保存の仕方も「'原画(げんがダッシュ)」どころか、ペンタッチの肉厚までスキャンした「3D原画」にするべきで、出力は3Dプリンタにする必要が出てくるのではないだろうか?……とか?)


最後に蛇足ですが、
島本和彦と平野耕太の感想ノートにマーキングしてきましたよ。

小曽根真 ピアノ・ソロ ライブ告知2016年07月22日 19時19分59秒

告知です!
私がポスター&チラシをデザインしました。
ご興味のある方はぜひ!!

小曽根真 ピアノ・ソロ ライブ
10.23(日) 15:00 開演(14:15開場)
全席指定 ¥4,000
一般発売:8月4日(木) 倶楽部E:7月29日(金)
会場:エコルマホール
http://www.ecorma-hall.jp/?p=8064


5.28世良公則 O-kiraku Live 20162016年05月29日 20時45分14秒



昨日は5.28 世良公則ソロ・アコースティックライブ O-kiraku LIVE 2016に行ってきました。
めちゃめちゃ良かったです!
なんつーか、これぞライブ!って感じのライブでした。

ソロ・アコースティックライブというくらいなので、ステージには世良さん一人。あとギターが3本。
会場のエコルマホールは700人くらいのキャパなのですが、第一音がかき鳴らされるとアンプから響き渡る音がスゲー音量でびっくりしました。
いやほら前回エコルマホールで観たライブが生音だったのでなおさら(笑)。

序盤は世良さんがソロになってからの曲。
「皆さん知らないでしょ? 今日はこんな感じで行きますからね」と
ちょっと謙遜入ったトークもありましたが、自分はツイストの頃の曲よりソロになってからの曲の方が好きなので、知らない曲ながら、序盤の曲構成の方が良かったです。
2曲目にやった『NEWS』も知らなかったけど、耳に残るいい曲でした。入ってるアルバム探して買おうかな?
アルバム『Tough In The City』は当時買って持っているので収録曲『Heart Is Gold』やってもらえて感涙。
『Heart Is Gold』が主題歌だった『ベイシティ刑事(コップ)』を観てた頃、エコルマホールのある狛江に住んでいたんですよ。
『ベイシティ刑事』好きだったなぁ。藤竜也さん絡みネタのトークも聞けて最高!
振り返れば自分の中で狛江と世良さんって繋がるんですよね。
そして約30年後の今、エコルマホールから仕事もらった絡みで世良さんの狛江ライブに行ったという、何て言うか、人生の思い出が交錯するライブです。
パーツがいちいち符合する不思議。

野村ファミリーの一番弟子のタケさんがステージに呼ばれて始まった「音屋吉右衛門'分家」のコーナー辺りから、ツイストの頃の曲もやり始め、客もあたたまって来て後半突入。
やっぱメジャーなヒット曲を持つ歌い手さんはライブに強いなぁ。
『宿無し』や『銃爪』やるとすぐに客席と一体化しますからね。
エコルマホールという会場の特質もあってか(クラシックを演奏する地元の真面目なホール。というイメージ?)回りを見渡すと客層もお年寄りとか結構多かったですが、全然問題無く一体感出せる世良さんはやっぱすごいですよ。
本編ラスト2曲になると、観客もスタンディング始めるし。
それを受けてか世良さんも、アンコールの予定が2曲だったところ予定に無かった『燃えろいい女』をやってくれるという大サービス!(終演後に会場に貼り出されてたセットリスト見てわかった)
しかも最後のサビがいつ終わるのか本人にもわからないくらい繰り返されるという、盛り上がりよう!!
いやぁ、本当に良いライブでした。
思わず物販CD買っちゃうくらい。



このライブ、別にそんなテーマでもなかったと思いますが、ライブ中の世良さんのトーク内容に「人との縁」とか「振り返ると一人ではない」とか、人生の思い出が交錯するような内容が多かったように思うのは気のせいではないですよね?
何でそこに引っ掛かるかと言うと、高校時代の先輩にこのライブの情報を伝えたところ会場で会おうという話になったのですが、その先輩はたまたま最近連絡が復活した人なので、実に30年振りくらいの再会だったのです!
だからそのトークを聞いてて、ここでもパーツが符合するとは……と。
何か本当に「縁」というものを感じずにはいられないようなライブでした。

しかも、そんなライブのフライヤー&ポスターを自分でデザイン出来てるというね!
(写真のフライヤーは私がデザインしました!)
何というか、これはもう奇跡としか言いようがないのではなかろうか。

縁とは、本当に異なものですね。

写真集『装鋼麗女 至』が7月2日発売!2014年07月01日 12時41分27秒

私も作業に参加してます写真集、
『装鋼麗女 至』が7月2日に出版されます!

http://t.co/bLnHzV5CUL
(amazonではなかなか書影が出ないので、須山伯爵の写真を拝借した
書影はコチラ↓)
http://p.twipple.jp/qNi6M

この本は須山浩継伯爵がプロデュースしている、
女子プロレスラーの筋肉美を収めた超戦闘的水着写真集シリーズ
『装鋼麗女』の最新作である第4弾です。
●春日萌花
●KAORU
●松本 都
●Sareee
●里村明衣子
の5選手の素晴らしい筋肉美が見れるこの本ですが、プロレスファンだけでなく実は河崎実ファンにもオススメですよ!(また狭いトコを狙った告知の仕方を(笑))

というのも、
松本都選手は、現在制作中の河崎実監督最新作『電エースタロウ』でコラボレーションする「アイスリボン」でデビューしていて、現在も参戦している選手だったり、
校正の時にお会いした春日萌花選手は
「河崎監督って『いかレスラー』の監督さんですよね」
と、さすがプロレスラーらしい作品の押さえ方をしてもらえていたり、
須山伯爵にも
「『日本以外全部沈没』の人か」
と言ってもらえたり、
書籍発行のプロデューサーの方に『母さん助けて電エース』のパッケージを見せたら何と、堀内正美さん(電零兄さん)とは大学時代の知り合いだということが判明するという、何だか不思議な縁がココにあるからです。

そもそもこの仕事のお話を受けたのが4月上旬で『母さん助けて電エース』の試写会が終わった週でした。
フリーになって以降ゲーム誌を主戦場にしている私がプロレス関係の仕事を受けるのなんて、本当に初めてだったわけですが、私の実作業が始まる2日前の6月5日に『電エースタロウ』と女子プロレス団体「アイスリボン」がコラボする!という発表を目にしまして。
何だコレは! と。
来てる仕事の台割には、女子プロレスどころか「アイスリボン」の名前があるぞ! と。
『電エース』とはまったく関係の無い所で受けた仕事が、何でこうもタイミング良く『電エース』と繋がって行くのか!? と。
思わずひっくり返ってしまいました。

皆さん、コレはきっと何かに呼ばれています。
そしてこの文を読んだ「あなた」も、もう例外では無いのです。
「あなた」も参加するのです。
そして「あなた」は……

不思議な運命共同体の一員として、
どうぞ『装鋼麗女 至』をお買い上げください。


……え~と、
すみませんすみません、調子に乗りましてすみません。
『装鋼麗女 至』と『電エース』は本当にまったく関係ないので一般の方でもご安心ください(笑)。
普通にプロレスファンなら須山伯爵のブログとかでもう知ってるだろうと思い、敢えて対象の違う自分のブログ読者に向けた内容で書いてみました。
『装鋼麗女 至』の内容を真面目に解説しますと、
「女子プロレスラーの水着写真集」という言葉からは想像出来ないほど、すごく硬派な作りの写真集になってまして、正直めちゃくちゃカッコイイ写真集です。
コンセプトの的確さからカメラマンさんの腕から被写体としてのレスラーさんの躰の作り込み方から、全てに関して惚れ惚れするような仕上がりでした。
私がした作業なんて、本当に雰囲気を壊さないようにするお手伝い程度なくらい。と人ごとのように言ってしまえるほど、素晴らしい写真で構成された一冊になってます。
本当に買って損はさせませんよ。
もちろんamazon等の通販でもかまいませんが、
本屋で見掛けたらぜひ手に取ってみてください。
嘘を言ってないことがわかると思います。

どうぞよろしくお願いします。

モリサワパスポート更新に関して2014年03月28日 19時09分34秒

モリサワパスポート(フォントパック)の更新の通知が来て、4月末で契約が切れるので、3月末までに更新の手続きをしてくれとのこと。
去年もやりかたがよくわからず、サポートに電話したら
「更新が初回なら、市販の更新パックを買った方が安いですよ」と言われたのでそうしてた。
で、今年は2回目なので、更新パックの方が高くなるのか? と思い、郵送で来た更新通知にのっとってやってみることに。
が、やっぱりやり方がイマイチよくわからず、今年もサポートに電話。
「モリサワを取り扱ってる販売店(家電量販店とか)に更新の用紙に判子を押して持って行ってください」
「その時にお金を(レジで)払うんですか?」
「そうです」
「もしかしたら今月中に行けないかも知れないんですけど、そしたら市販の更新パックを使えば4月になってからでも更新は出来るんですよね?」
「そうです。更新の用紙を使う方は人間がやるので2週間くらいかかっちゃうんですよね。だから4月の10日くらいまでなら大丈夫ですよ」
「え? 3月末までの期日ってそんなに適当なもんなんですか!?」
契約切れの4月末の方は動かないけど、更新手続きの期日の方はなんかあいまいらしい?

やっぱ少し頭をかしげながら、今日家電量販店に行ってきました。
棚置きしてある更新バックの方が30円ほど高い。
30円しか違わないけど、安い方の「書類使って更新」ってのをしてみますか。
レジに行く。
書面を確認すると店員さんが発注のシステムを操作して、戻って来た。
お金を払う。
そしたら店員さんが
「2週間後くらいにモリサワから商品が届きますので、ご連絡がありましたら取りに来てください」
と言った。
はい? お金を払って終わり……じゃなくて、商品を取りに来い?
ココでようやくサポートの人とのやりとりで腑に落ちなかった点がわかった。
結局アレだ。
この書類を使っての契約更新ってのは「市販の更新パックを自分で販売店に発注する」みたいなモンか。
(まだ届いてないから市販の更新パックと同じものが来るのかどうかはわからないけど)
だから市販の更新パックがその店に在庫があるなら、ソレ買っちゃっても一緒なんだ。
てか再度引き取りに行く電車賃を考えると30円安くてもむしろ赤字じゃん!

お店を出てから
「今からキャンセルして市販の更新パックを買い直した方が手間が少ないんじゃね?」
と、何度も引き返そうかと思いましたが、この更新方法も最後まで経験しておいた方が何かの参考になるか? と思い、すごすごと店を去りました。

わかりずれーよ!
(いや、サポートの人は「どっちでも同じですけどね」とは言ってましたよ。確かに。私がその言葉の意味をそういう風に理解しなかっただけで。まさか本当に“同じ”だとは)

デザインあ展2013年04月28日 22時23分55秒

私はまるで知らなかったのですが、
NHKの子供向け番組に『デザインあ』というのがあるらしく、それの展覧会がやってるというコトで、友達一家(ちゃーちゃんとそのご両親)と観に行って来ました。
ちっちゃい子供が一緒になって遊べる展示も結構あって、2歳児くらいから老人まで、ほぼ全年齢で楽しめる結構イイ展覧会でしたので、オススメです。

http://www.2121designsight.jp/program/design_ah/exhibits.html#top

ただ、やっぱ休日はかなり混みますので、行くなら平日がいいですよ。

会場が六本木の東京ミッドタウンのガーデン内だったので、初めて東京ミッドタウンに行ったのですが、誰かが言った「六本木に居るのってのどちんこにピアスしてる人ばっかのイメージ」という言葉を信じて行ったら、全然そんなコトはありませんでした(笑)。
てかみんなお金持ちしか居ませんよー。
食事含め、売ってる物みんな高額なものばっかですよー。
ハイソな階級向けの複合施設でしたよー。
ハイソな人はのどちんこにピアスなんかしませんよー。
私には敷居が高すぎて多分もう二度と行けません。
人生負け組。

'12.5.5 岡本太郎美術館(その2)2012年05月06日 23時39分02秒

そんな二人が今回の展示で一番気に入ったのは

『動物』http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Animal.php

キモカワな容姿に前足が“ちまっ”て揃えている所がキュート過ぎ。ネーミングがざっくりし過ぎているのもまた魅力。

「動物園が太郎さんの『動物』しか居ない<『動物』園>だったらどうする?」とか想像しては喜んでました。


美術館から外に出ると、公園風に拓けた一角があり、そこには

『母の塔』


がそびえていた。



この塔、見る位置や角度によって表情が違うんですよ。スゲー。




んで、コレが『母の塔』の足下。

なんか石ノ森章太郎の描く生体UFOが、こんなイメージだったような。

この見え方が気持ちイイ。




『母の塔』の白い部分の表面は「タローホワイト」という真珠色のクラッシュ・タイルだそうです。

「あンたが思ってる以上にツルツルしてるよ、コレ((c)さまぁ~ず大竹)」

こういう触感まで含めてこその作品。と言える典型のように思えました。

コレは建物として建っているので、いくらでも気兼ね無く触れます。

ツルツル気持ちイイ。




ぎゃっ!

奥さんに角が生えた!?

バッファローマンですか!?



なーんてね。

カフェテリアTAROの前の池にあった

『樹霊』のモニュメントでした。


岡本太郎美術館は外の雰囲気もイイ感じです。

ぶっちゃけ生田緑地の散策だけでも森林浴になって気持ちいいし、

美術館に入らなくてもタダで岡本太郎の世界に触れられて楽しいのでオススメです。

でも美術館の入館料も大人500円なので、安いから入館しちゃう方をもっとオススメしますケドね。

美術館の感想が「ステキだった」とか「感動した」では無く、素で「楽しかった」と言えるのって、そうそう無いですよ。

すっかり岡本太郎ファンになって帰って来てしまいました。


そしておみやげまで買ってしまうヤツ。


塩ビ製の『太陽の塔』(左)、

『動物』のポストカード(中央上)、チケット半券(中央下)

『河童』のマグネットマスコット(右上)、『河童』のポストカード(右下)

どんだけ太郎さん好きになってるんだっつーの。


ところで『太陽の塔』ですが、


背面ってこんな風なデザインになってたんですね。

大阪万博に行ったコト無いんで知りませんでした。

背面カッチョイイ~。


てな感じで、やたら長くなりましたが最後に。

お土産買う時に海洋堂制作の『太陽の塔』フィギュアがあって、悩んだ挙げ句、値段が高くて買うのをヤメたのですが、

「それよりも『動物』フィギュアがあったら絶対買うのにねー」

とか二人して話していたんですよ。

で、ウチに帰って来てググってみたトコロ、何とあるじゃないですか!!

http://www.kaiyodo.co.jp/taro/index.html

やべー、このシリーズ、マジ欲しい。


'12.5.5 岡本太郎美術館(その1)2012年05月06日 23時18分44秒

というわけで、川崎市多摩区の生田緑地内にある岡本太郎美術館に行って来ました。

ぶっちゃけ行く前までは、

大阪万博の「太陽の塔」を作った人。とか、

「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」のCMで見た個性的な人。とか、

有名人だから顔や名前は知ってるけど、作品的には大してちゃんと知らないなぁ程度で、とりわけファンでも無かったワケですが。

てかさらにぶっちゃければ、こんな仕事をしてながら私、芸術ってよくわからないんですよ。

特に抽象画とか。

写実画なら「おお、本物みたい。スゲー」と理解はしやすいのでまだいいのですが、抽象画って「ガキのラクガキみたいな物のどこがいいんだろう? てか、だったらガキのラクガキの方が邪気もテクニックも無い分、より純粋芸術じゃん」とか思えてしまうんですよね。

抽象画を見て「コレは作者の心の葛藤を描いて、渦巻いてる紫が狂気を表現してるのか」などといったわかったような解釈なんて、死んでも出来ないんですよ。

よくわからないから。


ただ、ある時ピカソの絵がプリントされたTシャツを見た時「カッコイイ」と思えた事があり、それ以来抽象画に対してひとつの判断基準を手に入れるコトが出来ました。

つまり、

「その抽象画がプリントされたTシャツを欲しい(カッコイイ)と思えるかどうか」

コレって判断基準として、かなりわかりやすいと思いません?

抽象画(芸術作品)では無くデザイン画(ぶっちゃけ漫画絵とかと同レベルなもの)として判断してしまうんですよ。

で、そういう目線で見た時、

『赤』

http://www.new-york-art.com/old/taro-Red.php

『赤のイコン』

http://www.new-york-art.com/old/taro-Icon-in-Red.php

なんかは、かなり「カッコイイTシャツ」になりそうなので、絵を見た瞬間、素直に「いいなぁ」と思いました。


でもそれ以上にワクワクしたのは、絵画では無く彫刻作品の方。

彫刻って(立体物って)何て言うか、「そのものズバリ」なので、想像する余地って無いワケですよ。

ぶっちゃけ見たまんまなワケ。

でね、その見たまんまの彫刻たちが、また「いい」んですよ。

見てるとどれも愛嬌があってかわいいんです。

変な形なのに。

展示のされ方も「手を触れないでください」とは書いてあるものの、ガラスケースとかに入ってるワケでは無く、手を伸ばせば触れる状態のまま床に置かれているだけなので、色んな角度や色んな距離から見ることが出来たのも良かった。

理想を言えば触りたいくらい。

てか、太郎さんにしてみればお客には作品の触感すら楽しんでもらいたかったのではないか?と思えるくらい。

作品が触って欲しがってました。

(もちろん触りませんでしたよ。大人ですから。)

『太陽の塔(1/50マケット)』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Tower-of-the-sun.php

を初めて間近で見たんですが、白い表面は凄くザラザラした仕上げになってて、赤いラインはツルツルになってるんですね。

コレなんて、絶対触感の妙が計算に入ってると思うワケです。

『ノン』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Non.php

の表面とか。

(この彫刻が奥さんと二人して気に入ったので、すっかり「のんちゃん」呼ばわり(笑)。ストップを訴えかけてる手がかわいい)


そういう意味では、

唯一館内で写真を撮ってもいい一角があったのですが、




子供もはしゃぎ回るこの一角こそが、一番太郎さんの意に沿った形の展示のされかただったように思えます。

『坐ることを拒む椅子』

http://www.new-york-art.com/old/tarou-sakuhin-Sculptures-9999.php

にも座れたし。

美術館の方、さすが、わかってらっしゃる。


一緒に行った奥さんの方が結構本質を突いたコト言ってて、

「岡本太郎ってお面が好きなのね」

(岡本太郎が撮った写真を見て言ったものだが、考えてみれば太郎さんの作品には一見無表情に見える顔——とは言え角度によっては表情豊かに見える顔がモチーフの物が多く、それってお面じゃん)とか

「これ、なんか強そう」

(『戦士』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Warrior.php という作品を見て)とか

いちいちハッとさせられました。


(続く)


今月のお仕事2011年12月23日 06時59分21秒

良い時のコトもちゃんと書いておこう。
って、まぁ仕事の話ですが。

今月は全然日記書いてませんが、それは丁度1日から仕事が結構忙しかったからです。
(11月の半ば以降は鬱になるほどヒマだった)
日記書くヒマが無かった。
ココんトコ、口を開いては「仕事減った仕事減った」しか言わないので、自分で自分がイヤになってたのですが、今月はヨカッタです。

私は基本、月刊雑誌のレイアウトの仕事していますが、今月は飛び込みで漫画単行本の装丁の仕事をいただけました。
デザインって仕事は基本、裏方で名前が出なくて著作権も無いモノなのですが、エディトリアルデザイン(編集デザイン)系で、個人名が前面に出る可能性がある仕事って、本の装丁くらいなんですよ。
雑誌だとクレジットされても、誰がどこのページをやったのかまではわからないし。
だから本の装丁の仕事にはちょっと憧れてました。
ただ、小説とかだとビジュアルが無い分、デザイナーの力量でかなり左右され、オリジナリティーを発揮しやすいかと思いますが、漫画単行本だとビジュアルが既に決まっているため、自由度が低かったりします。
ま、逆に既存するイメージから如何に外さないで、より良くするか。が勝負になるワケですが。

漫画単行本の装丁仕事は以前に1度やったきりで、かなり久し振り。
とりあえず、がんばりました!
コレを足がかりに、単行本仕事が増えて行くといいなぁ〜。
凄く以前に日記で書きましたが(HPの方だったかも知れん)、
私の仕事の目標は
「石川賢と、仕事の上で対等に打ち合わせをする」だったので。
私の仕事だと、単行本仕事でのソレが一番ソレに近い道なのだと思うのですよ。
まぁ、石川賢氏は既に故人なので、もうそれも叶わぬ夢なワケですが。
いつかどこかで石川賢作品と仕事上で絡むコトがあるかも知れないし。
そんなワケで、単行本仕事が増えて行くといいなぁ~。

コレに関しては、来月あたりに——少なくてもmixiの方では——告知すると思いますので(現在入稿が終わったくらいで初校が年末から年明け)、皆さんどうぞよければ買ってやってください。
売れ行きが良くて次巻次々巻と出れば、少なくてもその仕事は私に来るでしょうから(笑)。
レギュラー仕事の方がやっぱり昔ほどもらえなくなってるので、コッチに光明を見い出したいのです。