覚悟2012年05月20日 04時20分46秒

やっぱオレは覚悟が足りないんだな。
本気で仕事を増やす覚悟はもちろんのコト、
仕事が無いコトを受け入れて平常心で居る覚悟とか、
思い通り行かなくても生き続けて行く覚悟とか、
福井 晴敏の『∀ガンダム--月に繭 地には果実』の小説読んでそんなコト思った。

福井晴敏『∀ガンダム--月に繭 地には果実(上)』2012年05月20日 05時44分51秒

 買って1年以上放置してた、福井晴敏『∀ガンダム--月に繭 地には果実』上巻読了。
引き続き下巻を味読中。

 この人はかなり富野由悠季監督(てか富野小説)のファンのようで、文章表現が「富野かよ!」と思わせてくれるとこ多数。
 TVシリーズを小説化する上で、当然分量的にもエピソードを省かなければならないのだが、劇場版とはまた違う、独自のキャラクターシフトや再構成法を取っているので、読んでいて飽きない。
 その再構成法は、TVシリーズよりストーリーを理解しやすくしているのでとても評価出来る反面、自分が好きなTVシリーズのシーンを飛ばされてたり改変されてたりするので物足りない部分も。まぁ、富野氏が書いたものであるのなら「おおっ! 小説バージョンはこうか!」と素直に受け入れてしまうストーリーの差異も、違う人間が書いているというだけで評価が厳しくなってしまうというのは、仕方の無いコトではあるが。
 ただ、劇場版では富野氏がバッサリ切り捨てたウイル・ゲイムのエピソードをこの小説では上巻の骨子に置いている所が、再編集の切り口の多様さを見せ、極めて興味深い。
 各キャラクター描写も小説の利点を生かし、その背景にも深く切り込みを入れていて、それがこの小説独自の解釈であったとしても『∀』の物語の理解を損なうことなく、より一層の魅力を引き立てている。

端的に感想を言えば、「うおお面白れぇ〜!」と入れ込むようなものでは無く、淡々と「うん、悪く無い」といったところか。
最終的な感想は下巻を読了してからまた。

※ハルキノベルスで最初に刊行された時に劇場版が既にあったどうかは不案内ですが、上巻を読了した今日の目線で書いています。