劇場版『超人ロック』-魔女の世紀-のDVD買ったので観た!2015年10月28日 21時34分46秒

劇場版『超人ロック』-魔女の世紀-のDVD買ったので観た!
……あの当時のガッカリ感が甦りました!(笑)

なんて言うか、劇場版アニメを作るにあたり色々とやろうとしてる所がことごとく失敗しているというか。
先ず「ロックが大人になりたくないから少年の姿」という解釈が間違ってる。
外の人(制作にかき集められた人)が勝手に付けた理屈だな。という感がハンパないです。
序盤の羊の出産に立ち会うことでロックがヤマキに心を許すというのもなんか違う。
どっちも聖悠紀の世界観の外にある演出感覚なんだよなー。
劇場アニメ『幻魔大戦』(1983年3月12日)後の作品(劇場版『ロック』は1984年3月11日)ということもあり、超能力表現が「透過光のオーラ」なのもパクリ感漂ってイヤ。
これなら昔ながらの表現(例えば『バビル二世』とか)の方がまだマシ。と当時思ったっけ。
今観てもやっぱ浮いてますね。『ロック』の超能力表現には合わない。
無駄にぐるぐると回り込む作画が多くて凄い!動く!さすが劇場版!!
とも思ったんだけど、それすら演出論として違う気がするんだよなぁ。
もっとクールな画面作りの方が『超人ロック』向きだと。
聖悠紀の『超人ロック』は寺沢武一の『コブラ』じゃないのだ。
てか、1983年3月12日に劇場アニメ『クラッシャージョウ』を観てる観客にとって、コレ作ったスタッフはSFアニメをわかって無いんじゃないかと思われても仕方ない作り。
原画スタッフの多さに比例してか作画がバラバラ。
ただ聖悠紀絵に似てる人も中には居て、この人に作画監督させればいいのにとか思った。
あとはへっぽこCGに金かけるならその分、原動画スタッフに金かけてやれよ。とか。
というのが、上映当時思ったことでした。
全部甦ったよ。

むしろDVDに付いてた特典のパイロットフィルムの方が、金かかって無くて下手でチープだけど好感が持てました。
ヤマキの顔は『超人ロック』少年キング連載以前の聖悠紀絵なイメージに近いと思えば何とか。

とは言え、STR!Xが歌うこの映画の主題歌「星のストレンジャー」は自分的にはアニソン史上五指に入るくらいの名曲中の名曲なので、この映画を馬鹿することは許しませんよ!
(←どの口が言うのか)

一緒買った『ロードレオン』が楽しみです。まさかコレよりはダメではないだろう。