名探偵コナンの夢をみました。2014年10月25日 15時50分57秒

一昨日の夜、何故か『名探偵コナン』のアニメの架空の1話分のストーリーの夢をみました。
何で名探偵コナンの夢をみたのか不明。コナンのアニメなんてもう何年もほどんど観てないのに。
書き出してみたらショートショートくらいの長さになっちゃいました。長いので注意です。
本当に夢で見た話なので、色々とツッコまれても返答出来ないのでご了承を。

・・・・・・

夕刻、高校生姿の工藤新一が、バイク《HONDA MVX250F》に乗って東北の北上川近辺の湾岸沿いを走っている。
台風で大荒れの天候の中、背中にくくりつけた看板を目的の場所まで届けるために。
急ぎスロットルを開ける新一の目に飛び込んで来たのは、高波に砕かれた、土台である鉄骨が剥き出しになっている道路!
(夢のため道路の建築構造がメチャクチャですみません)
崖を削るように作られたその道路の、砕かれた路面の真下は荒れ狂う水面。
道が無い!!
「ちぃ!」
瞬時の判断でさらにスロットルを開ける新一。
オーバーパワーでフロントタイヤを浮き上がらせ、ウイリー状態になる。
バイクが道路に空いた穴に突入した!
南無三!!
と念じたその刹那、バイクは後輪のみの一輪車状態で、剥き出しの鉄骨の上に乗った。
新一のバイクは、あたかもサーカスのように向き出しの鉄骨の上を走って行く。
「ひひひっ」
断崖絶壁の上で奇跡のような綱渡りを見せる新一の笑みは、さすがに少しこわばっていた。

・・・・・・

日が暮れ、嵐も通り過ぎつつある小雨の中、コンビニの前で新一は買った肉まんを頬張っていた。
川向こうの公園にある屋根付きの駐輪場に《MVX》を駐めたのは、あまりにもエンジンを回し過ぎたために、プラグが焼き付いてしまったからだ。
そのエンジン構造から焼き付きやすいと言われている分、オイルを多量に噴出するセッティングの《MVX》はプラグがかぶりやすくエンジンオイルの減りも早い。
そのため、プラグもエンジンオイルも交換用の予備を積んで走るのがクセになっているので、幸いにして予備はある。
ただ、交換するにも今まで全開で回して来たエンジンは火傷するほどに熱くなっているため、その冷却の時間を取りたかったのと、自分の腹ごなしのために川を挟んで反対岸にあったこのコンビニで小休止しているのだ。
目の前にバイクが止まった。
87年式の《SUZUKI GSX-R750》だ
「あんた、バイク乗りだろ。見てわかるぜ。
何乗ってるんだ? ……て、あんたのバイクどこ?」
気易く話しかけるこの男を、バイク乗り同士のシンパシーからか、新一は不思議と嫌いになれなかった。
印象が服部平次のヤツに似てたからかも知れない。
「ああ、オレのバイクはあっちの……」
と答えようとした時、何かが砕けるような大きな音と共に、女の子の悲鳴が聞こえた!
新一とバイクの男は声がした川の方に駆けだした。
「どうした!?」
そこには増水で氾濫した川が、掛かっていた吊り橋を流してしまっていた。
先ほど新一がこちら岸に来るために渡って来た橋だ。
川岸には小学生が4〜5人居て、川に向かって叫んでいる。
仲間が1人、流されたらしい。
川岸にいる小学生の1人が、新一に気付いて助けを求めた。
「お兄ちゃん! 蘭ちゃんを、蘭ちゃんを助けて!!」
そう叫んだ子は小学生の灰原哀にそっくりだった。
新一はあわてておぼれている子に目を向けた。
その子は……小学生の姿をした……
「蘭!?」
その瞬間、新一は何も考えずに氾濫する川に飛び込んでいた。
「おい、あんた! 無茶だよ!!」
バイク乗りの男の制止の声の方が新一の背中で聞こえた。

濁流は想像以上に重く、新一の躰の自由を奪っていた。
泳げども泳げども、おぼれている女の子まで辿りつくことが出来ない。
新一の目に砕けた吊り橋が入った。
床板は全て流されていたが、かろうじてロープが1本だけ両方の岸に繋がって、濁流に流されずに堪えている。
「ロープに掴まるんだ!!」
新一がそう叫ぶと、女の子は必死になってロープにしがみついた。
新一もロープを頼りに女の子の所まで近づいて行く。
「大丈夫か?」
女の子を抱きかかえたまま、濁流に堪えながら、ロープを伝って対岸まで移動する新一。
「うっ!」
手に上流から流されて来た木くずが当たる。
何度もロープから手が離れそうになる。
握力の限界。
あと少しで対岸なのに……
その時、男の手が新一の手をギュッと掴んだ。
バイク乗りの男だ!
彼は《GSX-R》でまだ落ちていない橋まで遠回りをして、対岸に先回りしていてくれたのだった。

・・・・・・

《MVX》を駐めてある公園の駐車場で、新一は大の地になって、肩で息をしていた。
さすがに呼吸を整えるまでは動けそうもない。
女の子はベンチの上に寝かせている。
ようやく躰を起こし、女の子の顔をのぞき込んだ。
「この子……本当に、蘭そっくりだ」
毛利蘭にそっくりな小学生の女の子。
「……う」
女の子が息を吹き返した。意識はまだ無いみたいだ。
「…………しん…い…ち…」
え?
「……まさか、本当に……蘭?」
この先、自分の身に起きることを知らないこの時の新一には、小学生姿の蘭など理解できるはずが無かった。
何で蘭がここに?
いやそもそも何で蘭が小学生の姿をしているんだ?
そっくりな子供なだけだろ?
混乱する新一。
こんなバカなことがあるわけが無い、これは何かの……
「そうだ夢だ!!」
新一の思考にかぶせるかのように《GSX-R》の男が叫んだ。
突然のことに頭が白くなる新一。
探偵として、証拠も無しにそんな荒唐無稽なことは信じるわけにはいかない。
「は? 夢って……そんなバカな……
これが夢だっていう証拠はあるのかよ!」
「証拠はこれだ!!!」
《GSX-R》の男は新一の《MVX》を指さした。
「いいか、《MVX》に350ccのエンジンは無い!!」
男の指さす新一の《MVX》のサイドカバーには《HONDA MVX350F》のロゴがしっかりと描かれていたのだ!!
「夢から、覚めろーーーーー!!!」
男は思いきり新一の頬を拳で殴り飛ばした。

・・・・・・

「新一! 起きてよ、新一!!」
蘭がピタピタと新一の頬を叩く。
どうやら蘭とタンデムで、看板を運んで来る途中の小休止でベンチに横になったとたん、うたた寝してしまったらしい。
「もー、早く帰ろうよ。陽が沈んじゃうよ」
蘭の顔をまじまじと見る。
夢……だったのか。
「……何よ、私の顔に何かついてる?」
「はっ……何でもねーよ!
目と鼻と口が丁度ふたつずつついてらー」
「……ちょっと、それじゃオバケじゃない!!」
毎度のお約束のじゃれあいの後、夕陽の中、再びバイクにまたがる二人。
「ねえ新一。風が気持ちいいね」
タンデムシートで蘭がつぶやく。
「ああ? 何言ってんだか聞こえねーよ」
ぶっきらぼうに答えながら、新一は、この完成してない看板の最後の一文字には「女」と
入れようと思った。

end

・・・・・・

ひでー。
なにこのオチ。
せめてまだ〈「女のやつ」と入れようと思った。〉ならボケにもなるのに。
きっと脳が「ああ、もう(オレが)起きちゃうから、どんなんでもいいからこの夢のオチつけなきゃ」って焦ったんじゃなかろーか。って感じですね(多分それが正解な気がする)。
てか夢の中で夢オチって最低(笑)。
最後のシーンで看板背負ってる(立て看板的なものを躰に紐かなんかでくくりつけている)新一の後ろに蘭が乗ってるって、ちょっと無理ありすぎ。
ライダーに抱きつかないでタンデムシートに座れるテクが無いと。
てか《MVX》でタンデムすると後ろの人の服がオイルまみれに……(笑)。
ちなみに夢の中ではこのストーリー(文章化するために多少脚色アリ)が本当にアニメ絵で動いてました。
まんまフレームの無い映像を観ている感じ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
ここのblogの名前は? (答え:ひろ・てん blog)←答えを下の回答欄にコピペしてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hiroz.asablo.jp/blog/2014/10/25/7473474/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。