『真マジンガー 衝撃!Z編』3話までの感想2009年04月21日 13時16分45秒

『真マジンガー 衝撃!Z編』、ようやく3話まで観ました。
それで、3話目にしてやっと自分の中で感想の結論が。
それは、
「コレは私が望んでいた『マジンガーZ』ではないです」

『マジンガーZ』はもっと地上の話(スクランダーで空飛ぶけど(笑))なんじゃないかと思うんですよ。
地球圏のお話というか。
その分、お話の広がりとかロマン的な物としては過去(ミケーネ)へと向かって行く。
そういうお話なんじゃないかと思うんですよね。
(まぁ、ソレが結果的に古代ミケーネ人は宇宙人だった。ってのならアリ……なのかなぁ?
ちょっと自分でもよくわかりませんが)
それが物語冒頭から、
「宇宙には神々の戦いがいにしえの昔から未来へと永劫に続いていて〜」的なモノをぶちあげられてしまうと、それは『マジンガーZ』じゃ無いだろう。と思えてしまうのですよ。
(あ、オレが思い描くマジンガーって意味ね)
つまるとこ、漫画『Zマジンガー』を読んだ時のイマイチ感——『マガジンスペシャル』連載時に読み続けてて思った感想なので、『Zマジンガー』という作品が私の手元には無い今、具体的に何がどうイマイチと感じたのかは再度読み直す事が出来ないため文章化する事が出来ませんが——を『マジンガーZ』にハメ込んでしまったのか〜、あ〜あ。というのが、自分にとっての素直な感想。
『Zマジンガー』を読んだ時に、「コッチの方向に来ちゃったのか〜」と思えたワケです。
でもまぁそれは『Zマジンガー』という作品だし、『マジンガーZ』という作品では無いのでかまいはしなかったのですが、『マジンガーZ』の中に『Zマジンガー』的要素を組み込まれてしまうとなんともこそばゆいというか。

とはいえ永井豪氏ご自身の中ではマジンガー世界が『Zマジンガー』的な物へとシフトしてしまっているであろう今、永井豪的マジンガーをアニメ化したならば、こうなってしまっても仕方無いんだろうな〜。とも思えますが。

なんていうのかなぁ、永井豪的な神と悪魔の戦いを描くと、結局みんな漫画『デビルマン』に行き着いてしまう気がしちゃうんですよね。
やっぱマジンガーはマジンガーであって欲しいというか。
(バイオレンスジャックの正体がデビルマンってのには否定派なモノですから、私。
同一世界観のクロスオーバー的作品群。てのは好きなクセに、バイオレンスジャックの正体がデビルマンだった。ってのは認められないんですよね。何故か。ジム・マジンガや機械道空手は許せるクセに(笑))
あ、あと『Zマジンガー』がイマイチな理由のひとつに<Z神(ゼウス)>のデザインがカッコ悪い。ってのがあります。
マジンガーZは今見てもカッコいいのになぁ〜。
なんかガックリ来ちゃうんですよね、<Z神(ゼウス)>のデザイン。

以上が『マジンガーZ』ファン的な視点。

んで、アニメ作品って監督の物だと思えるので実はファン的視点ってあまり意味が無かったり。
『真マジンガー』は別に永井豪の作品では無く、今川監督の作品なのだから。
まぁ今川監督がどう永井作品を料理するのか?的には意味があるのかも知れませんが。
それはそれとして、ちゃんと『真マジンガー』という作品単体で評価すべきかと。

今川演出の一番気に入らない点は、「謎」が単なる設定的な物をストーリー上で語らないダケって事。
もったいつけ過ぎなんですよね。
「それでは教えてやろう! ……だがな竜馬よ!」
が延々と続き、結局何も教えてくれない『真<チェンジ>ゲッター』なんかが最たるモノで、この手の演出はOVA『ジャイアントロボ -地球が静止する日-』までで勘弁して欲しいワケですよ。
(OVA『ジャイアントロボ』はそれでもとても評価してますが、『真<チェンジ>ゲッター』でのこの手の演出は評価してません)
んで、『真マジンガー』ですが、今ンとこまだそこまでクドく無いのでOKです(笑)。
これからも派手なアクションメインでやって欲しいですね。
何か違うよな〜と思える所はバードス島の中なのか?ドクターヘルとあしゅら男爵が会話する所の背景が、歯車な所。
なんかあの歯車の背景は違うような気がする。

ビッグバンパンチって、ゴッドスクランダーが5枚の羽を持った形状をしてて、マジンガーを包むように変形して巨大な拳形状と化す。って解釈でOKなんでしょうか?
『マジンガーZ』ファン的にはちょっと勘に障りますが、今川監督好き的には、バカっぽくて全然OKです(笑)。
あと、マジンガーの悪魔の表現が魔王ダンテってのは好き。

全体的には今川節が鼻に付く感がある作品になってますので、ちょっとワケわからん匂いを感じるかも知れませんが、今川作品はそーいったワケわかんないトコをこっちに置いておいて、テンポの良い派手なアクションやオーバー過ぎるバカっぽい演出(でも作ってる人は大真面目)を楽しむのが基本です。
まぁ、あんまり目くじら立てずに楽しんだ方が勝ち。なのではないでしょうか。
作品の質的には観る価値のある、高い物になってると思います。

てな感じで、比較的皆さん『真マジンガー』を褒めている方々が多かったので、否定する部分から日記を書き出してみました。
逆に褒める部分としては感想が出遅れている分、皆さんが既に書いてたりするので、こちらを参考にしていただければと(という卑怯な書き方で終わる日記)。

ふりーく北波さんのblog
http://black.ap.teacup.com/devilwing/406.html

カゼカオルさんのblog
http://d.hatena.ne.jp/koritsu/20090405

まぁ何だかんだ言って『真マジンガー』、全話観るつもりですケドね。

コメント

_ カゼ ― 2009年04月22日 23時53分13秒

おお、引用されてる。有難う御座います。
真マジンガーは褒めてる人がいる一方、やっぱ否定的な人も大勢いるみたいですね。嗜好の問題ですわな。
私はかなり楽しんでます。いわゆる神の絡まないマジンガーはまあ、「マジンカイザー」がありますし。
…途中から観てなかったりしますが。

_ ひろz ― 2009年04月25日 16時05分50秒

★カゼさん
遅レスすみません。
褒める方の内容を書く時間が取れ無かったもので、コレ幸いと引用させていただきました。
今川演出は、わかったようなわからんような話を延々と引っ張るトコ以外はとても好きなんですが(笑)。
今回はそんなに謎も無さそうなので、結構安心しています。
『マジンカイザー』もアレはアレって感じで。
あーゆー話をやりたいなら何故カイザーでは無くマジンガーZとしてやらんのかと(笑)。
まぁ、マジンガーのままだと企画が通らんってコトなのかも知れませんが。
どれもコレも痛し痒しです。

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