マイティレディと電エース2016年05月09日 22時49分59秒


自分語りで長文です。すみません。



先日某所で電十八郎さんが『マイティレディ』というタイトルを口にしたのを聞いて、ハッと思い出したことがありまして。

私が何故『母さん助けて電エース』のクラウドファンディングに参加するつもりになったのかは河崎実監督の著書『私はいかにして30年、一度も自腹を切らずに「電エース」を作り続けられたのか』の私のインタビューページに詳しいのですが(買ってね♪)、かいつまんで言うと「仕事が減ってどうしていいかわからなくなってた時に、目の前に浮かんできた藁だったから」。
映画監督と知り合いになれば、もしかしたら映画会社の人とかとも知り合いになれて、その関係からグラフィックデザインの仕事(パンフとかビラとか)をもらえるんじゃないか?という打算。
この自分の中の八方塞がりの閉塞感を何とかできないだろうか?という淡い期待。
主にそんな理由でした。
もちろん河崎作品が好きってこともありましたが、当時は「まぁ好き」とか「普通に好き」とかいう程度で、多分そんなんで3万円も払わないだろフツー。という程度。
他の参加者さんに比べれば、河崎作品への知識も入れ込み方も鼻で笑われるくらいに浅いものだったと思います。
『電エース』に参加して以降の今は河崎監督の人柄含めて大ファンになりましたけれど(笑)。

というのが自分でも自覚している主な理由だったのですが、前述の一件で実は自分でもすっかり忘れていたもうひとつの理由を思い出したのです!
それが『マイティレディだけを撮ってきた』(著:永田トモオ)という本。

『マイティレディ』ってのは大桃一郎って人が1984年に撮った自主制作映画なのですが、32年間に渡り現在も自主制作で撮り続けてる特撮ヒロインシリーズのこと。
とは言え私、『マイティレディ』の名前は知っているんですが、未だに作品をちゃんと観たコトが一度もありません!(笑)
なのに、何故か『マイティレディだけを撮ってきた』という本を書店で見掛けた時に「コレはオレが買わなきゃいけない本だ!(何故なら他に買うヤツなんてどこにもいないだろうから(←失礼))」と変な義務感に駆られ、買ってしまいました。
4年前に買った本なので内容はもう忘却の彼方なのですが、読了後の感想は読んで損をしない面白い本だったことは覚えています。
んで、これを読んだのとほぼ同時期に『仮面ザイバー』という自主制作映画をググっていたりもしてて、その頃にひとつの想像がよぎったんですよ。
「この仲間内、きっとスゲー楽しいんだろーなー」と。
自主映画って一人では撮れないじゃないですか。
しかも自主制作なのに何作もシリーズ化させてくなんてなおのこと。
そこには撮影スタッフや役者さんやらの仲間が居るわけで、わいわい楽しくやってるさまが目に浮かぶわけです。
あたかも『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の「学園祭の前日」みたいなノリの集団が。
とにかく自宅に引きこもって一人で20年近くも仕事してると、まったく誰にも会わないので、仲間なんか居ないんですよ!
だから「みんなで何かする」という結束感や高揚感から得られる仲間意識のようなものに対する渇望が、あったんですよね。

で、現在。
『母さん助けて電エース』のクラウドファンディングに参加して、電兄弟になってる現在。
振り返ってみたら、その頃渇望してた環境が、実現しています!
渇望してたこと、すっかり忘れてたけど(笑)。
『電エース』以上のちゃんとした映画撮影にも参加出来てるし(エキストラだけど)、電兄弟と仲間意識強くわいわい楽しくやれてるし。
何だろう。
「望めば叶う」ってヤツですかね?
何か凄いぞ電エース!
自分的には本筋だった「映画会社の人とかと知り合いになれて、その関係から仕事もらう」はさすがに実現出来てませんが、ほんの少しだけなら電兄弟になった絡みで仕事をいただけたりもしてるし。
まぁその後のファンディングとかの「電兄弟維持費」を考えると全然赤字レベルですけど(笑)。

思えば『マイティレディだけを撮ってきた』を読んだことが、現在に至る、タネだったのかなぁ?
そして、マイティレディ方面には結局行かず、電エース方面に行き着いたのは、自分にとっては正解だったと思います。
何故ならウチの本棚、今こんなですから(笑)。


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