岡靖知画集2018年12月29日 16時45分18秒

岡靖知画集をクリスマスプレゼントで奥さんに買ってもらった。
この人の女性画は、私では到達出来ない高い技法で私と同じ萌えポイントの絵を描いてくれているので、観ていてとても気持ちいい。

1.19 生頼範義展に行ってきました2018年01月26日 23時21分09秒

1月19日に上野の森美術館で生頼範義展、観て来た! 
すげー良かった。はっきり言って住める! 
てか住んで1日中見ていたい。 
もうここぞとばかりに画集買いまくりですよ。 
見かねた奥さんが1冊はプレゼントしてくれました。 



んで今日、生頼範義展で買えなかった『生頼範義II 記憶の回廊』、ネット書店のhontoから届いた! 
Amazonでは1万超えのバカ高い値段になってたけど、本屋はさすが定価の4104円(税込み)。 
これで買いたかった4冊揃いましたよ! 


『少女マニエリスム』2015年06月23日 14時34分13秒

昨日、奥さんの仕事帰りに合流して、
銀座の画廊「スパンアートギャラリー」に
『少女マニエリスム』というテーマの展示会を観に行きました。
-------
少女マニエリスム

イヂチアキコ 駕籠真太郎 加藤美紀 寒河江智果
さちこ 蚩尤 高橋葉介 槻城ゆう子
永野のりこ 横田沙夜 THORES柴本 Zihling

2015年 6月16日(火)~6月27日(土)

11:00~19:00(最終日17:00まで) 日曜休廊

http://www.span-art.co.jp/exhibition/201505mannerism.html



※写真は上記サイトの該当ページを一部キャプチャして引用させていただいています。
-------
ココ以前、高橋葉介先生のサイン会やったトコで、画廊なので入場無料ということもあり、行ってみました。
高橋葉介先生と永野のりこ先生の原画鑑賞目的で。
永野のりこ先生の原画は参考出展以外の3点は既に売約済みのシールが。
高橋葉介先生の原画は“腸詰め工場の少女(部分)”は売約済みだったけど、“少女蟲”はまだ買い手がつかず6万円くらいで売ってた。
てかそうか、ココって画廊だから高橋葉介先生の生原画が買えるんだ!?
なんかスゲー!
絵としては“腸詰め工場の少女(部分)”の方が好きだったので、売約済みでなければ買ってたかも?(すみません貧乏人なので無理です)
“人外な彼女”の直筆サイン入りジグレなら1万ちょっとくらいだったから、ホントに買うならこっちの方がまだ現実的ですかね。
奥さんは寒河江智果さんのポストカード買ってました(多分)。

台湾の「女子高生制服絵師」として有名なイラストレーターの蚩尤さんの絵はジグレしかなかったのがちょっと残念でした。
原画が見たかったです。

次の日も「特撮博物館」行って来ました2012年09月28日 19時16分02秒

あ、前の日記に訂正があります。
奥さんは別に<轟天>はそんなに好きじゃないそうです。
ちぃ、やはり女にドリルの良さはわからんか。
次は『怪獣総進撃』を観たいと言ってます。

さて。
明けて23日の日曜日。
この日も東京都現代美術館における展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』(以下「特撮展」)に行って来ました。


いやね。
奥さんとは別に、実は友人とも観に行こうと約束してたんですよ。これがまた。
まさか二連荘で観に行くコトになるとは思いませんでした。
どんだけ特撮好きなんだよ。って話ですね。
べ、別にそこまで特撮好きなワケじゃないんだからねっ。
たまたま約束が重なったってだけなんだからっ。

前日の轍を踏まぬよう、チケットは家の近くのコンビニで購入してから会場に向かう。
この日は雨だったせいもありさすがに前日よりは人が少ないが、前日よりは少ないって程度なだけで、やっぱかなり混んでます。
むしろ雨なのにこんなに人が多いってのは凄いのでは?
大盛況満員御礼。
皆さん、行くなら平日がオススメですよ。

7月に既に1度観に来ている友人は、私なんか比べものにならないくらい深い特撮好きなので、二日目は二人とも黙々とじっくり観賞するスタンス。
なので音声ガイドを500円出してレンタルする。
通常はケータイ電話みたいに耳にあてて聞くのだが、端子があるので、iPodのイヤフォンを差し替えて使う。
イヤフォンで聞く方が何かと便利です。
そしてこの音声解説が凄かった!
解説箇所が70箇所もあり、一箇所につき1分の解説があったとしても実に70分!
解説音声聴くだけで1時間以上かかるんかい!
当然1分じゃ済まない解説もいっぱいあるので、下手したら2時間くらいあるんじゃないか音声解説。
中身濃いぃです。
そしてこの音声解説の声がまたイイ。
清川元夢(きよかわもとむ/『新世紀エヴァンゲリオン』の冬月コウゾウ)の語り口調がカッコヨクてシブくて最高。
自分的にはむしろ『HELLSING』のウォルター・C・ドルネーズが自分専用の執事になってくれたような錯覚が!
インテグラ様の気分が味わえます。

と、それ単体では大絶賛の音声解説ですが、実はコレ、いらないかも。

というのは。
音声解説聴きながら鑑賞すると、意外と集中出来ないんですよね。
見たり感じたりするコトに。
聴きながらだと、さらーっと流れて行っちゃうんです。
見たり感じたりするコトが。
例えるなら、五感のひとつである聴覚を潰した方が、より観たり感じたりする心の小宇宙(コスモ)が高まるのですよ。とでも言ったトコロか。
だから、がっつり観るためにも、音声解説は一度目の時は無くて正解でした。
音声解説聴きながらだと、<スカイホエール>をあそこまで感動できなかったかも。
なので音声解説は、ぜひこの特撮展に二度行って、二度目にこそ使うべき。
それが正解。
音声解説の内容濃いぃですよ〜。
「ウルトラマンの飛行形態フィギュアの背中のスリットは電池入れるフタ」とか
「レッドマンは赤い通り魔」とか、解説してくれますから。

で、前日の鑑賞では端折って回った巨神兵関係。
二日目は当然こっちを重視して回りました。

今度も途中から観た映画『巨神兵東京に現わる』は、再上映に合わせて前の方に移動し座る場所を確保。
そしたら最前列の右端。
ちょっと位置が悪いか? と思っていたけど、この席はこの席で色々発見があって楽しかった。
巨神兵が街並みのセットの中で暴れるカットの一番手前(つまり画面だと下側)、巨神兵を見上げている民衆って、写真を人型に切ってセットの中に立ててるだけじゃん! とか。
これが上映会場の後ろの方で観てた時は全然気付かなかったんですよ。
大画面でかつ目の前で観て、初めて気が付いた。
特撮ってスゲー。

で、もっと凄かったのが、上映コーナーを出て次のコーナーにあたるメイキングビデオ。
ぶっちゃけ『巨神兵東京に現わる』は、このメイキングビデオを観るために存在してる映画です。
そう。
実は特撮展的には、メイキングビデオの方が本命。
ビル破壊のシーンの撮影方法のテンパー式と伊原式の説明とか、巨神兵の操演方法など「おおっ!」と言わせてくれる特撮技術の目白押し。
それは手品の種明かしにも通じる面白さ。
そして、何よりスタッフみんなが楽しそう。
ビルの溶解演出のためにオレンジ色の粘液をドバッとぶちまけた所を見て
「いいねぇ!」と大喜びする樋口監督とか、大人が真剣にくだらないコトして喜んでる様は本当に魅力的です。
オレもあの仲間内に入りてぇ。
二回目来て良かった〜。
このメイキングは本当に必見ですよ。

てな感じで二回目は前日見れなかった映像関係を押さえまくり、撮影可能なセットも20分くらい並んだけど撮るコトが出来ました。
(内引きセットはさすがにあきらめた)


出口近くに各特撮作品(『ゴジラ』や『ガメラ』や『ウルトラマン』)の映像をまとめたビデオが流されていましたが、コレのシーンのチョイスが凄くイイので最後までぜひ気を抜かずに観てください。
東宝、大映(角川)、円谷と3ロールしますので、お見逃しなく。

物販コーナーでのオススメは何と言ってもパンフ!
実は前日は買って無かったんですよ。
あまりにも作りが立派すぎてコレがパンフだとは思わずに通り過ぎてました。至る所に平積みされてたのに。
(てか、映画『巨神兵東京に現わる』のパンフだと思ってた。前日は『巨神兵〜』の方は捨ててたからなぁ)

<図録概要>
価格:2700円(税込) *2冊セット *分売はありません。
「特撮博物館」展示図録/A4判変型横、192ページ、平綴じ
「巨神兵東京に現わる」パンフレット/A4判変型横、68ページ、中綴じ 

2冊セットでちと高いですが、値段に見合った充実の内容なので、観に来たら買わないと損です。
この特撮展の内容が解説含め、ほぼそのまま入ってます。
前日の自分みたいに「時間がなくて映像関係端折った〜」なんて人は絶対に買うべき。

やー、長々と書き連ねて来ましたが、特撮展、本当に良かったです。
最後に撮影可能な区画内にサインの寄せ書きがあったので載せておきますね。


「特撮博物館」行って来ました2012年09月26日 19時38分56秒

(この日記は敬称略で書くことにします。でないと伝わらん!)

922日、東京都現代美術館における展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』(以下「特撮展」)に行って来ました。
(夫婦で一緒に観に行ける日がこの日しか無かったのです。オフ会の皆さんすみません)
結論から言うとスゲー良かったです。
見に行って損は無いので、特撮好きな人もそうでない人もぜひ観に行ってください。
108日までやってるので、まだ間に合います。

22日は朝10時まで本当に完徹して仕事を何とか終わらせ、仮眠しようにも寝付けないまま家で昼食を取ったあと、特撮展に向かいました。
清澄白河駅に着き東京都現代美術館に向かうと、通り道の江東区「深川資料館通り商店街」では「第15回深川かかしコンクール」ってのをやっていたようで、道すがらこんな写真を撮ってしまいました。



フレスコ画まであるとはネタが早いですね(笑)。

午後215分くらいに美術館に着くと、なんとチケット購入に35分待ちの列。
げー、土曜だとこんなに混んでるんだ!?
徹夜明けの身体には辛いです。
仕方無く列に並ぶ。
待ち時間がヒマなので周りを見渡していて気付いたコト。
それは意外に女性が多い。
しかも男も女も意外と外見がオタクっぽい人が居ない。
そう。アキバ臭がしないのですよ。
凄く不思議。
庵野の名前に踊らされて来た、一般人が多いんですかね?
特撮なんて、本来アニオタよりイケてないオタの象徴みたいなモンなのに(笑)。
でもその手の一般人がいっぱい来てくれないと特撮展の成功はありえないので、開催側としてはしてやったり。という所でしょうか。
とか考えながら30分程並んでようやくチケット買えたー!
と思ったら今度は入場で10分待ち。
ディズニーランドかここは!

ようやく入場。
入場してすぐに音声解説の機械を500円で借りれる窓口があるが、とりあえずスルー。
壁に何やらビラが置かれているので取る。
このビラは副館長樋口真嗣のちょっとした解説がいっぱい書かれているので、絶対に手に取るコト。
読まないと損します。
確か「樋口真嗣の余計なヒトコト」とデザイナー石森達也の特撮美術倉庫図解の「特撮美術倉庫」の二種類のビラがココにあったハズ。

展示コーナーはいくつかの区画に仕切られていて、最初の区画に入ると、人が凄くて全然進まない。
人多すぎ。
まぁ、入るのに合計40分以上待ったコトでしかるべきといった所か。
『モスラ』の東京タワーを前フリに、『宇宙大戦争』の<轟天>がドーンと展示されている。
でかい!!
4尺モデルだそうな。
その隣には『海底軍艦』の<轟天号>も。
うおー、轟天の名を冠した両雄並び立つ!
そしてドリル!!
壁には『モスラ』や『宇宙大戦争』のポスター、設定画、小松崎茂のイラストなど、もうこれでもか!というくらいのステキな展示物。
そしてマーカライト・ファープ!!
あ、あそこには『メカゴジラの逆襲』の<メカゴジラ2>の現物着ぐるみがっ!
第一区画目でこの感動とは、安い、安いぞ1400円!!
展示物にはひとつひとつに庵野館長のコメントというPOPが添えられていて、詳しく無い人でもわかったような気になれるという親切設計。
これでもっと空いてさえいれば言うコト無しですよ。というくらい充実した空間。

第二区画はマイティジャック。
マイティジャックの現物、9尺モデルでかい!でかすぎ!!
小松崎イラストはこの区画が一番豊富。
だから小松崎ファンはこの区画で寝て暮らせ!(無理だけど)

ここまでが「原点I 人造」のコーナー。

第三区画は(なんか第何区画とか言ってるのはオレだけかも? 部屋としての仕切りがあったのでそう書き出してみたけれど、以降第何区画と数えるのはヤメますね)「原点II 超人」のコーナー。
ウルトラマンシリーズの各マスクや飛行シーン人形、劇中で使用された銃や飛行機の展示。壁には各種設定画等。
ウルトラマン関係は意外と観る機会も多いし……とか思っていたけど、あなどるなかれ。
一番感動したのは『ウルトラマンタロウ』におけるZATの飛行機<スカイホエール>。
ぶっちゃけ本放送時、テレビで観ててすんげーしょぼくて奇天烈なデザイン過ぎて子供だましでスゲーカッコ悪くて嫌いだったけど、あれ、現物見るとめちゃめちゃカッコイイですよ。
6尺モデルで見る現物の迫力もさるコトながら、曲面の微妙さとか青い色の発色とか、スゲーカッコイイ。
この「現物スゲー!」の感覚って、以前、岡本太郎の作品を観て「立体物の現物って、あるだけでそこに説得力が生まれるからスゲーよな」と思った感覚に近い。
やっぱ映像や写真では死んでしまう何かがソコにはあるんですね。
現物スゲー!と思ってから<スカイホエール>の写真見たけど、写真だとやっぱ「ああ<スカイホエール>って元々こーゆー印象だよなぁ」な程度にしか思えないですから。
とにかく、<ジェットビートル>や歴代ウルトラメカで一番好きな<ウルトラホーク1号>が一緒に飾ってあったのにもかかわらず、<スカイホエール>スゲー!!と思わせてくれただけでもこの特撮展に行って良かったー! 1400円安しー!

……と、片端から書いてくとキリが無いコトが判明しましたので端折ります。

ヒーローマスクのコーナーでは『怪傑ライオン丸』の<ライオン丸>のマスクの造形の緻密さに感動し、平成『ガメラ2』の着ぐるみやミニュチュア等、これでもかという展示物(ああ、書き忘れてたけど<ジェットジャガー>もあったんだよー、そう言えば)の数々は本当に素晴らしいものがあったのだが、とにかく人が多すぎて、並んだり待ったりかき分けたりするのに体力を使い果たしもうヘロヘロ。
この特撮展の一番の売りである庵野監督の903秒の映画『巨神兵東京に現る』の上映は開始12分くらいから観たので、観直さなくてもいいやと(観ようと思えば何度でも観れる)あきらめ始めると、そのメイキングビデオの前のひとだかりにうんざりしてスルー。
実はちゃんとくまなく観ると凄い発見がある(犬とか)「特撮美術倉庫」も結構あっさり通り過ぎるという、ちょっともったいないコトをしました。
まぁ、二人の体力的にしょうが無かったんですよ。
特にオレ、徹夜明けだし。

唯一撮影出来るスタジオ再現のミニュチュアセットのコーナーも、人が多すぎでセットの中から撮るには45分待ちの列に並ばなければならず断念。内引きセットもまた別に30分くらい並びそうなのでこれも断念。
仕方なくミニュチュアセットを周りから撮るだけでしたが、それでも充分堪能。

ただ思い描いていたような「自分が怪獣になってセットを壊すシーン風な写真」はちょっと撮れませんでした。
それは仮に並んで中から撮れたとしても無理かも。

やぁとても良い楽しい展覧会でした。
本当にオススメですよ。

特オタで無い奥さんの感想も面白かったと好評価。
奥さんは<轟天>と<ヘル・ファイター>がお気に召したようで、数日後、早速『宇宙大戦争』を借りて二人で観ました。


(実はこの日記、つづく)


'12.5.5 岡本太郎美術館(その2)2012年05月06日 23時39分02秒

そんな二人が今回の展示で一番気に入ったのは

『動物』http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Animal.php

キモカワな容姿に前足が“ちまっ”て揃えている所がキュート過ぎ。ネーミングがざっくりし過ぎているのもまた魅力。

「動物園が太郎さんの『動物』しか居ない<『動物』園>だったらどうする?」とか想像しては喜んでました。


美術館から外に出ると、公園風に拓けた一角があり、そこには

『母の塔』


がそびえていた。



この塔、見る位置や角度によって表情が違うんですよ。スゲー。




んで、コレが『母の塔』の足下。

なんか石ノ森章太郎の描く生体UFOが、こんなイメージだったような。

この見え方が気持ちイイ。




『母の塔』の白い部分の表面は「タローホワイト」という真珠色のクラッシュ・タイルだそうです。

「あンたが思ってる以上にツルツルしてるよ、コレ((c)さまぁ~ず大竹)」

こういう触感まで含めてこその作品。と言える典型のように思えました。

コレは建物として建っているので、いくらでも気兼ね無く触れます。

ツルツル気持ちイイ。




ぎゃっ!

奥さんに角が生えた!?

バッファローマンですか!?



なーんてね。

カフェテリアTAROの前の池にあった

『樹霊』のモニュメントでした。


岡本太郎美術館は外の雰囲気もイイ感じです。

ぶっちゃけ生田緑地の散策だけでも森林浴になって気持ちいいし、

美術館に入らなくてもタダで岡本太郎の世界に触れられて楽しいのでオススメです。

でも美術館の入館料も大人500円なので、安いから入館しちゃう方をもっとオススメしますケドね。

美術館の感想が「ステキだった」とか「感動した」では無く、素で「楽しかった」と言えるのって、そうそう無いですよ。

すっかり岡本太郎ファンになって帰って来てしまいました。


そしておみやげまで買ってしまうヤツ。


塩ビ製の『太陽の塔』(左)、

『動物』のポストカード(中央上)、チケット半券(中央下)

『河童』のマグネットマスコット(右上)、『河童』のポストカード(右下)

どんだけ太郎さん好きになってるんだっつーの。


ところで『太陽の塔』ですが、


背面ってこんな風なデザインになってたんですね。

大阪万博に行ったコト無いんで知りませんでした。

背面カッチョイイ~。


てな感じで、やたら長くなりましたが最後に。

お土産買う時に海洋堂制作の『太陽の塔』フィギュアがあって、悩んだ挙げ句、値段が高くて買うのをヤメたのですが、

「それよりも『動物』フィギュアがあったら絶対買うのにねー」

とか二人して話していたんですよ。

で、ウチに帰って来てググってみたトコロ、何とあるじゃないですか!!

http://www.kaiyodo.co.jp/taro/index.html

やべー、このシリーズ、マジ欲しい。


'12.5.5 岡本太郎美術館(その1)2012年05月06日 23時18分44秒

というわけで、川崎市多摩区の生田緑地内にある岡本太郎美術館に行って来ました。

ぶっちゃけ行く前までは、

大阪万博の「太陽の塔」を作った人。とか、

「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」のCMで見た個性的な人。とか、

有名人だから顔や名前は知ってるけど、作品的には大してちゃんと知らないなぁ程度で、とりわけファンでも無かったワケですが。

てかさらにぶっちゃければ、こんな仕事をしてながら私、芸術ってよくわからないんですよ。

特に抽象画とか。

写実画なら「おお、本物みたい。スゲー」と理解はしやすいのでまだいいのですが、抽象画って「ガキのラクガキみたいな物のどこがいいんだろう? てか、だったらガキのラクガキの方が邪気もテクニックも無い分、より純粋芸術じゃん」とか思えてしまうんですよね。

抽象画を見て「コレは作者の心の葛藤を描いて、渦巻いてる紫が狂気を表現してるのか」などといったわかったような解釈なんて、死んでも出来ないんですよ。

よくわからないから。


ただ、ある時ピカソの絵がプリントされたTシャツを見た時「カッコイイ」と思えた事があり、それ以来抽象画に対してひとつの判断基準を手に入れるコトが出来ました。

つまり、

「その抽象画がプリントされたTシャツを欲しい(カッコイイ)と思えるかどうか」

コレって判断基準として、かなりわかりやすいと思いません?

抽象画(芸術作品)では無くデザイン画(ぶっちゃけ漫画絵とかと同レベルなもの)として判断してしまうんですよ。

で、そういう目線で見た時、

『赤』

http://www.new-york-art.com/old/taro-Red.php

『赤のイコン』

http://www.new-york-art.com/old/taro-Icon-in-Red.php

なんかは、かなり「カッコイイTシャツ」になりそうなので、絵を見た瞬間、素直に「いいなぁ」と思いました。


でもそれ以上にワクワクしたのは、絵画では無く彫刻作品の方。

彫刻って(立体物って)何て言うか、「そのものズバリ」なので、想像する余地って無いワケですよ。

ぶっちゃけ見たまんまなワケ。

でね、その見たまんまの彫刻たちが、また「いい」んですよ。

見てるとどれも愛嬌があってかわいいんです。

変な形なのに。

展示のされ方も「手を触れないでください」とは書いてあるものの、ガラスケースとかに入ってるワケでは無く、手を伸ばせば触れる状態のまま床に置かれているだけなので、色んな角度や色んな距離から見ることが出来たのも良かった。

理想を言えば触りたいくらい。

てか、太郎さんにしてみればお客には作品の触感すら楽しんでもらいたかったのではないか?と思えるくらい。

作品が触って欲しがってました。

(もちろん触りませんでしたよ。大人ですから。)

『太陽の塔(1/50マケット)』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Tower-of-the-sun.php

を初めて間近で見たんですが、白い表面は凄くザラザラした仕上げになってて、赤いラインはツルツルになってるんですね。

コレなんて、絶対触感の妙が計算に入ってると思うワケです。

『ノン』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Non.php

の表面とか。

(この彫刻が奥さんと二人して気に入ったので、すっかり「のんちゃん」呼ばわり(笑)。ストップを訴えかけてる手がかわいい)


そういう意味では、

唯一館内で写真を撮ってもいい一角があったのですが、




子供もはしゃぎ回るこの一角こそが、一番太郎さんの意に沿った形の展示のされかただったように思えます。

『坐ることを拒む椅子』

http://www.new-york-art.com/old/tarou-sakuhin-Sculptures-9999.php

にも座れたし。

美術館の方、さすが、わかってらっしゃる。


一緒に行った奥さんの方が結構本質を突いたコト言ってて、

「岡本太郎ってお面が好きなのね」

(岡本太郎が撮った写真を見て言ったものだが、考えてみれば太郎さんの作品には一見無表情に見える顔——とは言え角度によっては表情豊かに見える顔がモチーフの物が多く、それってお面じゃん)とか

「これ、なんか強そう」

(『戦士』

http://www.new-york-art.com/old/taro-sculpture-Warrior.php という作品を見て)とか

いちいちハッとさせられました。


(続く)