3.23『シン・仮面ライダー』観て来ました。2023年03月24日 01時42分23秒

『シン・仮面ライダー』観て来ました。
去年の10月にG'sが休刊して以降仕事がほぼ無いのに、たまたま仕事が入ってるこのタイミングで抜け出して、映画なんかを金銭面的にも観に行ってもいいものかと思いながら(一応抜出しても問題無いように仕事のスケジュール計算はしています)。

普通に面白かったです。
ちゃんとバイクに乗るライダーを描いてくれていて良かった。
本郷のタンデムシートに座るルリ子さんが、走行中に本郷の肩越しにつねに前方をみてるとことか。
これニケツするときに後ろの人がちゃんとやってくれると、ライディング操作がとてもラクなんですよね。
あとは、別荘に入る時に誰も乗って無いのに本郷とルリ子さんのあとをトコトコついてくるサイクロン号が可愛かったです。

ということで以下ネタバレ全開の感想です。ネタバレ回避したい人のために行数空けておきますね。


































これくらい空けておけばいいですか?

では感想です。
基本的には普通に面白かったです。
良いトコもたくさんありましたし。
とはいえ具体的に感想を書き始めてしまうと、批判めいた内容になってしまうのは何故でしょうね?
そんなつもりはまったくないのですが。
仮面から出る本郷の後毛とか終始カッコ良かったですよ。
赤いマフラーに意味を持たせているトコとか。

劇中に「(ロボット刑事)K」は出るし最後の敵のチョウオーグ/仮面ライダー第0号は「イチロー」で「ゼロ号」なので「イナズマン」だけでなく「キカイダー00(ダブルオー)」も入ってるんじゃないかなと。
で、個人的にはそーゆースーパー石ノ森大戦にはしないで、仮面ライダーという作品内でまとめてくれた方が良かったかなーと。
平成ライダー映画でイナズマンとかアクマイザー3とかのリメイクデザインキャラが登場しまくった後でもあるので、二番煎じ感が。
そこは拾わなくてもいいんじゃない?と思った。
あと「いい人だけど大人しくてコミュ症の本郷」という『シン・』ならでは本郷の性格設定がなんか足を引っ張ってる気が。
強気なルリ子さんとの対比のやりとりでは生きてくる設定ではあるのだけど、本郷猛というヒーローの魅力を十二分に発揮させてないように思った。
要は「オレの本郷猛はコレじゃない」といったところ。
作劇的には悪くはないので、好みの問題か?

とはいえ一番に評価したい点は、バイクに乗らない仮面ライダーが跋扈する昨今、ちゃんとバイク乗りしてくれる仮面ライダーを描いてくれた所。それだけでももう文句なしの満点です。
ただ大量発生型相変異バッタオーグとのトンネル内のバイクチェイスシーンがちょっとタイヤが路面にグリップしてない感が強くて「あー、CGで派手にスピード感出そうとすると空中浮いてるように滑る感じになっちゃうんだよね」と思えてしまい残念(←結局文句言ってる。どこが満点なのか(笑))。
それ以外のバイクシーンは概ね良かったです。

和智正喜の小説『仮面ライダー 誕生1971』などに代表されるように、当時の子供向けではない、大人向けに再構成された、作り手が本気を出した『仮面ライダー』ってのは、成功失敗含め結構作られているし、何より現在でも現役TVシリーズとして製作されている作品な分、手垢がつき過ぎてて「庵野監督が撮った仮面ライダーですね」以上の感想が出て来ないところが残念。
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』には電車爆弾&公務員集結とか、「私の好きな言葉です」居酒屋メフィラスみたいに、一般にもわかりやすい『シン・』作品独自のオリジナル臭のするフックがあったけど、『シン・仮面ライダー』にはそれが無かった(あるけど弱かった)。
その手のフックが無い代わりに、日本特撮には不要とされるラブロマンスが、本郷とルリ子のラブロマンスにまでは行かない男女間の信頼という形で描かれていたわけですが、そこが余計に目利きな特撮ファンの眼鏡にイマイチ引っ掛からなくて、前2作ほどバズってない印象を受けてます。
私はむしろそこは作劇的には結構好きな流れなんですけどね。

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