「特撮博物館」行って来ました2012年09月26日 19時38分56秒

(この日記は敬称略で書くことにします。でないと伝わらん!)

922日、東京都現代美術館における展覧会『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』(以下「特撮展」)に行って来ました。
(夫婦で一緒に観に行ける日がこの日しか無かったのです。オフ会の皆さんすみません)
結論から言うとスゲー良かったです。
見に行って損は無いので、特撮好きな人もそうでない人もぜひ観に行ってください。
108日までやってるので、まだ間に合います。

22日は朝10時まで本当に完徹して仕事を何とか終わらせ、仮眠しようにも寝付けないまま家で昼食を取ったあと、特撮展に向かいました。
清澄白河駅に着き東京都現代美術館に向かうと、通り道の江東区「深川資料館通り商店街」では「第15回深川かかしコンクール」ってのをやっていたようで、道すがらこんな写真を撮ってしまいました。



フレスコ画まであるとはネタが早いですね(笑)。

午後215分くらいに美術館に着くと、なんとチケット購入に35分待ちの列。
げー、土曜だとこんなに混んでるんだ!?
徹夜明けの身体には辛いです。
仕方無く列に並ぶ。
待ち時間がヒマなので周りを見渡していて気付いたコト。
それは意外に女性が多い。
しかも男も女も意外と外見がオタクっぽい人が居ない。
そう。アキバ臭がしないのですよ。
凄く不思議。
庵野の名前に踊らされて来た、一般人が多いんですかね?
特撮なんて、本来アニオタよりイケてないオタの象徴みたいなモンなのに(笑)。
でもその手の一般人がいっぱい来てくれないと特撮展の成功はありえないので、開催側としてはしてやったり。という所でしょうか。
とか考えながら30分程並んでようやくチケット買えたー!
と思ったら今度は入場で10分待ち。
ディズニーランドかここは!

ようやく入場。
入場してすぐに音声解説の機械を500円で借りれる窓口があるが、とりあえずスルー。
壁に何やらビラが置かれているので取る。
このビラは副館長樋口真嗣のちょっとした解説がいっぱい書かれているので、絶対に手に取るコト。
読まないと損します。
確か「樋口真嗣の余計なヒトコト」とデザイナー石森達也の特撮美術倉庫図解の「特撮美術倉庫」の二種類のビラがココにあったハズ。

展示コーナーはいくつかの区画に仕切られていて、最初の区画に入ると、人が凄くて全然進まない。
人多すぎ。
まぁ、入るのに合計40分以上待ったコトでしかるべきといった所か。
『モスラ』の東京タワーを前フリに、『宇宙大戦争』の<轟天>がドーンと展示されている。
でかい!!
4尺モデルだそうな。
その隣には『海底軍艦』の<轟天号>も。
うおー、轟天の名を冠した両雄並び立つ!
そしてドリル!!
壁には『モスラ』や『宇宙大戦争』のポスター、設定画、小松崎茂のイラストなど、もうこれでもか!というくらいのステキな展示物。
そしてマーカライト・ファープ!!
あ、あそこには『メカゴジラの逆襲』の<メカゴジラ2>の現物着ぐるみがっ!
第一区画目でこの感動とは、安い、安いぞ1400円!!
展示物にはひとつひとつに庵野館長のコメントというPOPが添えられていて、詳しく無い人でもわかったような気になれるという親切設計。
これでもっと空いてさえいれば言うコト無しですよ。というくらい充実した空間。

第二区画はマイティジャック。
マイティジャックの現物、9尺モデルでかい!でかすぎ!!
小松崎イラストはこの区画が一番豊富。
だから小松崎ファンはこの区画で寝て暮らせ!(無理だけど)

ここまでが「原点I 人造」のコーナー。

第三区画は(なんか第何区画とか言ってるのはオレだけかも? 部屋としての仕切りがあったのでそう書き出してみたけれど、以降第何区画と数えるのはヤメますね)「原点II 超人」のコーナー。
ウルトラマンシリーズの各マスクや飛行シーン人形、劇中で使用された銃や飛行機の展示。壁には各種設定画等。
ウルトラマン関係は意外と観る機会も多いし……とか思っていたけど、あなどるなかれ。
一番感動したのは『ウルトラマンタロウ』におけるZATの飛行機<スカイホエール>。
ぶっちゃけ本放送時、テレビで観ててすんげーしょぼくて奇天烈なデザイン過ぎて子供だましでスゲーカッコ悪くて嫌いだったけど、あれ、現物見るとめちゃめちゃカッコイイですよ。
6尺モデルで見る現物の迫力もさるコトながら、曲面の微妙さとか青い色の発色とか、スゲーカッコイイ。
この「現物スゲー!」の感覚って、以前、岡本太郎の作品を観て「立体物の現物って、あるだけでそこに説得力が生まれるからスゲーよな」と思った感覚に近い。
やっぱ映像や写真では死んでしまう何かがソコにはあるんですね。
現物スゲー!と思ってから<スカイホエール>の写真見たけど、写真だとやっぱ「ああ<スカイホエール>って元々こーゆー印象だよなぁ」な程度にしか思えないですから。
とにかく、<ジェットビートル>や歴代ウルトラメカで一番好きな<ウルトラホーク1号>が一緒に飾ってあったのにもかかわらず、<スカイホエール>スゲー!!と思わせてくれただけでもこの特撮展に行って良かったー! 1400円安しー!

……と、片端から書いてくとキリが無いコトが判明しましたので端折ります。

ヒーローマスクのコーナーでは『怪傑ライオン丸』の<ライオン丸>のマスクの造形の緻密さに感動し、平成『ガメラ2』の着ぐるみやミニュチュア等、これでもかという展示物(ああ、書き忘れてたけど<ジェットジャガー>もあったんだよー、そう言えば)の数々は本当に素晴らしいものがあったのだが、とにかく人が多すぎて、並んだり待ったりかき分けたりするのに体力を使い果たしもうヘロヘロ。
この特撮展の一番の売りである庵野監督の903秒の映画『巨神兵東京に現る』の上映は開始12分くらいから観たので、観直さなくてもいいやと(観ようと思えば何度でも観れる)あきらめ始めると、そのメイキングビデオの前のひとだかりにうんざりしてスルー。
実はちゃんとくまなく観ると凄い発見がある(犬とか)「特撮美術倉庫」も結構あっさり通り過ぎるという、ちょっともったいないコトをしました。
まぁ、二人の体力的にしょうが無かったんですよ。
特にオレ、徹夜明けだし。

唯一撮影出来るスタジオ再現のミニュチュアセットのコーナーも、人が多すぎでセットの中から撮るには45分待ちの列に並ばなければならず断念。内引きセットもまた別に30分くらい並びそうなのでこれも断念。
仕方なくミニュチュアセットを周りから撮るだけでしたが、それでも充分堪能。

ただ思い描いていたような「自分が怪獣になってセットを壊すシーン風な写真」はちょっと撮れませんでした。
それは仮に並んで中から撮れたとしても無理かも。

やぁとても良い楽しい展覧会でした。
本当にオススメですよ。

特オタで無い奥さんの感想も面白かったと好評価。
奥さんは<轟天>と<ヘル・ファイター>がお気に召したようで、数日後、早速『宇宙大戦争』を借りて二人で観ました。


(実はこの日記、つづく)


コメント

_ ゲッターママ ― 2012年09月27日 12時03分14秒

 え、そんなに混んでたのですか。私は今月初めの午前中に行ったのですが、チケットさえ先に買っておけば入場自体はほとんど待たなかったしセット内の写真(多分、あの窓の外から覗く構図のやつですね)もすぐに撮れました。
 実は私もちょっと感動したんですよ、スカイホエール。派手なだけじゃなくてかっこいい、と思いました。

_ ひろz ― 2012年09月27日 22時47分11秒

★ゲッターママさん
7月に行ってた友達もその時はそんなに混んで無かったと言ってました。やっぱ祭日で連休になる土曜日だったからですかね。

スカイホエール感動しますよね。あの曲線の出し方はちょっと凄かったです。
シルエットは単純なんだけど、構成する曲線や曲面が複合したRを持ち過ぎていて、画面や写真の2次元で見るだけでは頭の中でそれが想像出来ない(立体物として頭の中で上手く再構成できない)から、イマイチに見えてしまっていたのかなー?と思ったり。
機体色の青も画面だと再現率低かった。ってコトなんですよね、きっと。
それくらい説得力のあるスカイホエールに似合った良いブルーでした。

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_ ガメラ医師のBlog - 2012年09月27日 18時59分53秒

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「東京都現代美術館」にて7月10日より開催中の
「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」
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