●Mr.Bike休刊!!2010年06月10日 02時18分55秒

2010年7月号で35年に渡る『Mr.Bike』誌の歴史に幕が!!
ついにこの日が来てしまったか。
この雑誌はオレの人生を左右したと言っても過言では無い雑誌なのですよ。

『Mr.Bike』と言えば自分が15〜6歳とバイクに乗る前の頃から読み始めたバイク雑誌。
当時バイクブームの中にあって、一番硬派で一番好きな雑誌でした。
バイクに乗れる歳になり、バイクを持てるようになり、『Mr.BIke』が似合うようなバイク乗りになる事が目標だった日々。
バイク乗りの何たるかは全て『Mr.Bike』に教えてもらいました。
オレはこの本があったから、自分の事を「バイク乗り」と胸張って言う事が出来ます。
バイク乗りとしての人生は、まんま『Mr.Bike』と共にありました。

そしてグラフィックデザイナーとしての人生。
デザイン専門学校を卒業するにあたり就職課で求人票を漁っていた時、仕事内容のひとつに「Mr.Bikeの雑誌レイアウト」と書いてあったデザイン事務所を見付けてなければ、今、自分はここ居なかったのではないだろうか。
そのデザイン会社で『Mr.Bike』のページの仕事を担当できた時に、初めてプロになった実感が湧いたものです。
読者として読んでた雑誌に、作り手の一部として参加出来る。
これほど嬉しい事はありません。
特に思い出に残ってる仕事を挙げると、
●1992年3・4・5月号の表紙「男の顔3部作」(泉谷しげる・大仁田厚・ポール牧)
●1993年3月表紙及び「非合法大陸を駆ける男」
●P-ZONE タイトルロゴタイプ(1989年7月号vol.1から使用のもの。)
他にも色々とやってますが、上記のデザインには特に魂込めて作りました。
今でも胸張って「オレの作品」と言い切れます。

デザイン会社をやめてフリーになって以降、『Mr.Bike』とはお付き合いは無くなってしまいましたが、バイク業界が下火になっても刊行され続けたその姿は、いちバイク乗りとして誇りでもありました。
つい先日、上野のバイク街が寂れてしまったという日記を書いたばかりなのに、バイク乗りとしてまたこんな寂しい日記を日を置かずに書かざるを得ないとは。
でも、オレもバイク乗りとして復活したように、『Mr.Bike』誌の復活を祈りたい所です。
(7月6日にMr.Bike webが立ち上がるみたいですが、やはり雑誌形態で復活して欲しいですね)

最終号の『Mr.Bike』2010年7月号ではバックナンバー全ての表紙が掲載されてます。
もしよかったら手に取って見てやってください。(出来れば買ってあげてね。)