10.27 斉藤哲夫アンコールライブ2013年10月28日 05時15分45秒

先日ツイッターを適当に検索していたらとあるアカウントに辿りついたんですが、そこからこんなホームページ

喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α
http://kitamitokomae-artfes.com/

に飛んでみたところ、こんなモノ

斉藤哲夫アンコールライブ
http://mapafter5.blog.fc2.com/blog-entry-3087.html

を見つけまして。

まさかこんなトコロの歯科医院の2階で1500円で斉藤哲夫のライブが観れるとは!
と、思わず行って来てしまいました。
いやー、ライブ良かったです。


斉藤哲夫を知らない人に簡単に説明しますと、宮崎美子が出演していたミノルタのCMソング『いまのキミはピカピカに光って』を歌っていた人です。
ただ、この曲が有名になりすぎたせいで誤解されがちですが、本来は早川義夫プロデュースの『悩み多きものよ』でデビューしてたり、その文学性の高い歌詞から若き哲学者、歌う哲学者等の愛称でも呼ばれたバリバリのフォークソングを歌うシンガーソングライター。
(ちなみに『いまのキミはピカピカに光って』は作詞:糸井重里、作曲・編曲:鈴木慶一)

自分も当時は『いまのキミはピカピカに光って』くらいしか知らなかったのですが、1990年代にCD選書シリーズで出た『バイバイグッドバイサラバイ』のアルバムを買って、衝撃を受けて以来ずっと好きでした。

斉藤哲夫/バイバイグッドバイサラバイ (1973年)
http://www.youtube.com/watch?v=Ja--N1RZdJo

ただ、このアルバム1枚しか持ってないのが本当に申し訳ないのですが。
私がお金持ちだったらアルバム全部揃えていたのに。と思えるアーティストさんなのです。
ライブに行くのも当然初めて。


住宅街の一角にある現地に着いて歯科医院の脇の階段を2階に上がると、40㎡〜50㎡くらいの部屋にパイプ椅子とかそこら辺にあった椅子をかき集めて並べた感の会場に入る。
座席数は30人くらい。
PAもアンプもありません。
てか、普通の事務所用貸店舗のようなので、そんなモン使ったら多分回りから怒られるんじゃないかな?
さすが歯科医院の2階。
想像通り手弁当な感じのライブです。
あ、席に着いたら何だか沖縄の島バナナを振る舞われてしまいました(笑)。

前座に沖縄の琉球音楽と舞踊の披露があり(その会場で普段教えているらしい)、斉藤哲夫登場。
申し訳ない話だけど、容姿はCDのジャケ写の若い頃しか知らなかったので、出て来た哲夫さんの第一印象は、ぶっちゃけそこいらに居るフォークギター抱えただけのフツーのおっさん。でした。
一応会場のHPからリンクを辿って斉藤哲夫のオフシャルHPまで飛べてたので、本物であろうとは思ってましたが、ほら、同姓同名の別人が近所の町内会の人に演奏を披露する会に間違って紛れ込んでしまった可能性もゼロじゃないと、結構疑ってかかっていたので、私(笑)。
なんてったって会場が住宅街の歯科医院の2階ですからねぇ。

1曲目2曲目と歌い始めると、おお、この引っ掛かって来るような声と歌い方はまぎれもなく斉藤哲夫だ。と安心(笑)。
私は『バイバイグッドバイサラバイ』のアルバムに入ってる曲しか知らないので、知らない曲で始まったライブでしたが『ここは六日町あたり』を演奏されて始めて知ってる曲が出て来てちょっと嬉しくなる。
30分ほど演奏したところで、ゲストの皐野アルさんにバトンタッチ。
その後、少々の休憩を挟んで哲夫さん2ステージ目。
吉田拓郎がカバーしたという曲『されど私の人生』は知らなかったけど、かなり胸に響いて来る曲でした。
(この曲をやったのは1ステージ目だったかも)
調子が出て来たのか2ステージ目がとても良くって、見た目は変わらずフツーのおっさんなのですが、ちょっとオーラが感じられたほど。
『バイバイグッドバイサラバイ』や名曲『吉祥寺』もやってもらえたので、自分的にはもう大満足です。
や、行って良かった。

会場を出る時に哲夫さんに挨拶が出来た上に、持って行った上記のCDにサインまでしてもらえて感激です。
20年越しにこのCDにサインが書かれるとは思ってもいませんでしたよ!
ホント、人生って何があるかわかりませんね。


なんかこの「喜多見と狛江の小さな小さな映画祭+α」って所では映画の上映会やライブなんかを企画してやってる所のようですが、また来年も映画祭をやるらしく(今年もやったらしい。その流れの中で斉藤哲夫さんのライブあったから、今回のはアンコールライブとのこと)、その時も哲夫さんのライブがありそうな予感。
ぜひやって欲しいです。