『神様はじめました』と「相対性理論」(バンド名)2012年12月20日 07時21分16秒

今回の日記はアニメの話に見えて音楽(J-POP)の話

『神様はじめました』というアニメがありまして。
http://mikagesha.com/

このアニメは監督が大地丙太郎というコトで私は観ているワケですが。
大地監督というと
『すごいよ!!マサルさん』
『おじゃる丸』
『レジェンズ 甦る竜王伝説』(←コレは超名作)
等を撮ってる監督さんで、かなり変でクセのある演出をする反面、クセなく普通に面白くまとめるコトも上手いというとても「わかってる」監督さんなので、好きなのです。

そんな「わかってる」監督さんが意外に普通に面白くまとめてる『神様はじめました』なのだが、意図的に尖ってる部分を入れてるなー。と思える点が2つある。
一つは活動弁士の山﨑バニラをストーリーテラー(講釈師)に起用した点。
そしてもうひとつがハナエが歌うOP曲『神様はじめました』。
http://www.youtube.com/watch?v=gZaelu4lieE
この2つを押さえられたコトで、あとはもう原作物だし手堅くやってOK。な感じでやれているのではないか。と思えるくらいこのOP曲がとてもイイ。

というワケで、楽曲の『神様はじめました』の方が今回の日記の本命。

先ず『神様はじめました』というアニメのタイトルを引っかけての
「女の子はじめました」という出だしがイイ。
バイオリンではなく「ヴィオロン」の言葉の選び方がキャッチー。
「ねえ神様 わるい子になりたいよ いい子にしてるから」の流れが、ともすれば駄々っ子になってしまう少女の相反する乙女心を的確に表現してて何ともせつない。
しかもその乙女心をハナエのウィスパーボイスがせつなさを自乗させ、とても胸に刺さる曲になっている。

てーコトはアレじゃん。
このハナエって人は、ちょっとファンになって追いかけてみてもいいんじゃないかい?
というコトで、調べてみた。

ハナエ - 羽根[Short Version]
http://www.youtube.com/watch?v=6ULIpPPoaXo
ハナエ - BLACK BERRY (short. ver.)
http://www.youtube.com/watch?v=cIixe6oRAao

……あれ? 悪くはないけど、曲は意外と普通な感じで歌詞が刺さって来ない。
『神様はじめました』で惹きつけられた、理論派文系人間が得意気にこねくり回しそうな、エッジの効いた言葉遊びがない感じがする。
というコトは、自分がこの曲で惹かれた本質的部分に該当するのはこの子の曲というコトではないのか?
作詞・作曲・編曲は真部脩一。
もしかして狙い目はコッチか?

真部脩一を調べてみる。

「相対性理論」(←バンド名)の元ベース。
んで、「相対性理論」ってーのには……「やくしまるえつこ」が居る。

あー、なんかコッチっぽい。

相対性理論『LOVEずっきゅん』
http://www.youtube.com/watch?v=nFG4oQE1Et8
相対性理論 - 小学館
http://www.youtube.com/watch?v=UIS3yZBIFL8

コッチっぽいけど、イマイチ小難し過ぎるかな〜。
個人的にはこーゆー「放っておくとワケかわらない楽曲を作りそうな頭でっかちな理論派な人達」が、狙って作るメロディーラインの綺麗なポップな曲。ってのが好きなんですよ。
なので「相対性理論」、好きなんだけどちょっとまだ小難しさがあるかなー。
と、考えたトコで結論的には、
やっぱ『神様はじめました』の曲は、絶妙なバランスの上に成り立っているんだな。と。

この真部脩一という人、自分の中ではFAIRCHILDの戸田誠司にイメージが被る感じがする。
どっちもベースだし。
こーゆー感じの人が狙ってガールズポップをやると、結構イイ感じになりそうな気がします。

で、真部脩一さんは現在相対性理論からは脱退し、アゼル&バイジャンというプロデュースユニットとして「タルトタタン」をプロデュースしているらしい。←イマココ。

タルトタタン - 『しょうがないマイラブ』
http://www.youtube.com/watch?v=PxH79qVI7Cs

テトラッド
http://www.jetsetrecords.net/%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%BF%E3%82%BF%E3%83%B3-%E3%83%86%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89/p/812004334642

とまぁ、調べ始めたら流れ流れてこんなトコに辿り着いてしまいました。

てなワケで、近所で「相対性理論」の『シフォン主義』と『ハイファイ新書』が売ってたので早速購入。
『神様はじめました』も奥さんに買って来てもらいました。

やっぱ『神様はじめました』の方がイイな。

12.28『Afterimage』感想2012年12月29日 12時19分03秒

どこぞでセットリストがアップされてからの方が正確な日記が書けるのだろうけど、とりあえずメモ無しの記憶のみで書いてみます。
前日のコトなのに記憶はすげー適当なので、色々間違ってたらごめんなさい

二子玉川ライブハウスのKIWAで行われたライブ
『Afterimage』
出演:
松木隆裕(Tp,Vo)入山和代(Tp)吉田俊之(tb)包国充(Sax)
土方隆行(G)坂井紀雄(B)北村健太(Ds)西脇辰弥(Kb)
に行ってきました。
松木さんのtwitterの告知で
「タイトルはAfterimage。これで分かる人は絶対来る事!」
と言い切られてしまっては仕方ありません。
私にはとってもよく分かってしまったので、作業中の年内仕事を止めてまでして行ってしまいました。

分からない人(ほとんどがわからない人だと思いますが)に説明しますと、『Afterimage』ってのはスペクトラムのリーダー、新田一郎の2ndソロアルバム『残像 アフター・イマージュ』からの引用です。
そう。つまり新田一郎トリビュートライブをやる。との告知なんですよ、コレは。
私は人に説明するのがめんどいのでスペクトラムファンというコトにしていますが、正確には新田一郎のソロの楽曲の方のファンなのです。
高校時代は新田さんのソロのアルバムとシングルのレコードを、なけなしの小遣い使ってほぼ揃えていたという、まさに青春そのもの。
だけど回りの友人は新田一郎なんて誰も知らないわ、貧乏田舎少年にはライブを聴きに上京するなんて知恵も財力も無いわで、単なる一人の密かな楽しみでしかなかったのです。
それが、トリビュートとは言え、生で新田さんの楽曲が聴ける!
新田さんが音楽活動をやめてしまってる現在、こんな機会はそうそうありません。
コレはワクワクしない方がどうかしてますよ?

ぶっちゃけこのライブ、凄く良かったです!!
やー、行って正解。
楽しかった!!
全てが新田さんの曲ではなく、松木さんのオリジナルの新曲や、坂井さんの20ン年前のソロアルバムからのオリジナル曲なども混ぜながらの2時間半は、あっと言う間でした。
私は良いライブかどうかの判断を座っててお尻が痛く感じるかどうかでしますが、もう足ではリズム取りっぱなし、手拍子はしっぱなし、一緒になって歌は歌いっぱなしで、それどころでは無かったです。

この手のライブに行くようになってからなるベく気にするようになったため、逆に今まで知識的に疎いのがとても申し訳ないというか損をしてたというか、新田さんのアルバムやコンサートに参加してたバックバンドのメンバーの名前とか全然知らなかったんですよね。
そしたら開始冒頭松木さんのMCで
「今回は当時の新田さんの曲に参加してたメンバーでぼぼ構成してます」との語りがあり、おお!と思う。
松木さん(Tp,Vo)は「BLUFF」
入山さん(Tp)は「BLUFF」のサポート
吉田さん(tb)は元「スペクトラム」で当然新田さんのソロにも絡んでて現「BLUFF」
包国さん(Sax)は「スペクトラム」や新田さんのソロをサポートしてた人、
くらいの知識はあったのですが、今回のライブに行くにあたり調べてみた所、
土方さん(G)は『超人ロック〜コズミックゲーム〜』参加
坂井さん(B)は『超人ロック〜コズミックゲーム〜』『超人ロック〜光の剣〜』参加
北村さん(Ds)は元「STR!X」
西脇さん(Kb)は谷村有美『がんばれブロークンハート』作曲・編曲(←私、この曲で谷村有美のファンになりました)
と、なんか自分が今まで聴いて来た曲(とりわけ誰も知らないような、でもオレは好きなんだー的なマイナーな部類)にたずさわっていた人達と判明。

ああ、なんか凄い。

当時のスペクトラムや新田さんに関係してなかったのは、
松木さん、入山さん、西脇さんくらいで(や、松木さんはほら、新田さんの後継者だから)、
オレはこの人達の音楽を聴きながら育って来たのだなー。と感慨無量。
何よりもそれぞれがバラバラに好きだったのに、新田さんのソロというひとつの枠に実は当時から集結してたんだー。と30年後に知るとは思いもしませんでしたよ。
しかもの人達の演奏を生で聴いてる自分がココに居るとは。
人生予想が付きません。
まさにミラクルとしか言いようがないです。
特に土方さんと坂井さんと北村さんと吉田さんは、まんま「新田パタイチローとたまねぎ部隊」メンバーだそうで、そんな話を聞くと、新田さんのソロを集め切るのが精一杯で『パタリロ』のコミックイメージアルバムにまでは手を伸ばせなかった当時の貧乏少年の自分が恨めしく思う次第だったり。
『パタリロ』のコミックイメージアルバムは未だに未入手なんですよねー。

このライブで演奏された新田さんの曲を記憶のみで書き出してみる。順不同。
『Suspicion Blue』
『東京ジャズ・クラブ』
『コンプレックス』
『ピアニシモのように』
『渡り鳥はぐれ鳥』
(あと、『パタリロ』から1曲あったけれど、私にはわかりません)

特筆すべきは『ピアニシモのように』。
ライブ版を再現したという包国さんのフルートからの導入が、とても美しくて幻想的でせつなくて綺麗。
そして何と言っても間奏の土方さんのギターソロ。
レコード版をまるっと正確に再現していて、まんまそのままなんですよ!
うわっ! コレだよ!! 本物だよ!!!
感動して泣きそうになりました。
コレを聴くためにこのライブ来たのですね私は。

当然、その他の曲も吉田さんのトロンボーン含め「コレだよ、本物」が連発してるワケですが。
坂井さんと北村さんのソロの掛け合いもカッコ良かったです。

ゲスト的には、来年の1月8日にデビューアルバム「A LA MODE」が発売される、15歳の天才女子高生ドラマー川口千里ちゃんが登場。
これは、西脇さんがプロデュースしてそのアルバムにBLUFF Hornsも参加しているとのことでの参戦。
若くて元気のある演奏が、渋くて重厚な北村さんの演奏とはまた違い、対比が見れて面白かったです。
てか、この子スゲー上手いよ。しかもめっさカワイイし。
演奏前の幕間の時に通路ですれ違っていたんですが「あー、こんなカワイイ子が聴きに来てるんだ、へー」と、知らないで思ってましたもん。私。

アンコールでメンバーが再登場すると、12月30日が誕生日の松木さんにバースデーケーキがサプライズで贈られる。
来年はソロ活動も始められるとのこと。がんばってください。
そして最後は
『Wonderful Night』で締め。

楽しい時間をありがとうございました!!
また新田一郎トリビュートやってください!!!

よいお年をー2012年12月31日 13時42分28秒

年賀状を作ったあったくせに宛名の整理をしてなくて、
あわてて宛名シールをプリントアウトしようとしたら、
年賀状を出す人数をよくよく数え直した所、
年賀状が全然足りないコトが判明。
追加のプリントアウトをしたり、宛名貼ったり、
ギャー、50円切手が足りねー!
とかやったりしてたら、ぼちぼち田舎に向かって家を出なきゃならない時間に。
別に電車とか予約してるワケじゃないんで、1〜2本遅れてもかまわないのですが。
プリント関係は間に合ったので、年賀状関係は田舎に持ってってやるしかー。

とかバタバタな大晦日ですが、
皆さんよいお年をー。

2日の晩には帰ってくる予定。