小さな勇者たち〜ガメラ〜2006年05月24日 04時44分30秒

こないだ『小さな勇者たち〜ガメラ〜』を観てきました。
どーでもいい話ですが何故かオレ、不思議と映画館で観てます、『ガメラ』。
昭和の『ガメラ』なんざ1回も観てない(テレビやビデオですら)のに。
というくらい別にたいして『ガメラ』好きじゃないんですよ。
なのに平成『ガメラ』の『1』と『3』は映画館で観てるんですよね〜。
(『2』はビデオで観た。)
不思議だ。
とは言え、平成『ガメラ』三部作ってかなり大人向けに作られているので、かなりオススメです。こーゆー言い方をしてしまうと『ゴジラ』好きには怒られちゃうかも知れませんが(笑)。

んで三部作完結後の初の別シリーズのガメラ作品である『小さな勇者たち〜ガメラ〜』。
テレビスポットCMとかその程度を見掛けているくらいで、ほとんど予備知識を入れない状態で観に行ったワケですが、いくらなんでも今回は完全子供向けであろうとは解って観に行きました。
だって、子供と子ガメラのふれあいの物語でしょ。
と、思って観に行ったら、コレが意外と大人向けでした。
……ってのは語弊のある言い方だな〜。
思ってた程、子供を喜ばせる作りになってなかった。と言った方が正解か。
(いや、当然それなりには子供を喜ばせる作りになってますよ。当然。)
幼児形態ガメラ時(てか手乗りカメ状態のコトね。『小さな〜』ではでっかくなっても子ガメラレベルなので。)の、主人公の少年とカメとのふれあいが思っていたよりあっさりしてた。
そこはもっと通じ合い方をコミカル度高くこれでもか! とやって欲しかったな〜。
(幼体ガメラ初飛行時の「志村、後ろ後ろ〜!」状態は良し(笑)。)
その分、怪獣戦闘のシーンはかなりちゃんと描き込まれていて、そいういう意味でも大人の視聴に耐えうる作りになってます。
てか、むしろ「子供と一緒に観に来るであろう(どちらかと言えばオタクでは無い)お父さん達」に向けて作られた感があり(笑)、影の主人公である
「少年のお父さん」がしっかり描かれていて、ストーリーこそ少年目線で進むのだけど、なんつーか、作り手の目線がお父さん側に立ってるって感じ。
もうちょっと作品として破綻してもいいから子供目線で作ればよかったのにな〜。という印象を持ちました。けれん味が足りない。
(って、ソレじゃ『ゴジラ』か(笑)。)
その分、ストーリーの破綻も少なく観やすくてとてもしっかりした作りになってます。

最後の方で見ず知らずの子供達同士がガメラにとって大切な物(まぁ、要は負けそうなガメラをパワーアップさせるアイテムですね)をリレーするシーンがあるのですが、コレが泣ける。
泣けるのだが、一緒に観てた普通の人(『ガメラ』は今回初めて観る)には
「何で何も説明もしないのにアレが『ガメラの大切な物』って、リレーする子供たちには解るの? 尚且つ自分達が死ぬかも知れないのに『ガメラに届けなきゃ』ってそんなに強く思えるの?」と理解出来なかったようだ。
とりあえず、
「ガメラは人間の……特に子供の味方だから、子供達にしか聞こえないガメラの声とか、子供達とガメラのみが解り合える何かがソコにあったんじゃないの?」と説明したら納得してました。(オレの解釈が間違ってるかも知れませんが(笑)。)
子供向け映画なんだから、そこら辺はちょっとクドくなっても雰囲気的な演出じゃ無く、直接的に描いてもよかったんじゃなかろうか。

ま、そうは言っても大人から子供まで、特撮オタからそうでない普通の人まで、普通に楽しく観れる作りになっているので、ご家族で観るにはオススメの一本だと思います。
結構良かったですよ。

それにしても、ガメラオタでも無いオレやオタでも無い普通の人とかのそんな面子で、何故『ガメラ』を観に行くコトになったのか、それが一番不思議だ。
むう?
でもみんな楽しんでました(笑)。